PR

ニュース プレミアム

混浴からの脱却 露天風呂「西の横綱」でワーケーション

川沿いに「砂湯」がある旭川。川沿いの旅館の窓には「ファイト」と書いた紙が張られていた=5月31日、岡山県真庭市
川沿いに「砂湯」がある旭川。川沿いの旅館の窓には「ファイト」と書いた紙が張られていた=5月31日、岡山県真庭市
その他の写真を見る(1/4枚)

 新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた温泉地が、再生に向けて動き始めている。岡山県真庭市の湯原温泉郷。観光客らが激減する中、新しい働き方の一つ「ワーケーション」の導入も検討課題にあがるなど関係者が知恵を絞っている。同温泉郷は露天風呂の「西の横綱」とも称され、風光明媚(めいび)な場所で混浴できると人気の「砂湯」を擁しているが、近年は混浴で下半身を隠さないなどのマナー違反に頭を悩ませていた。関係者は“砂湯頼み”からの脱却も図っている。(織田淳嗣)

営業再開も「予約まだ」

 5月末、湯原温泉郷を訪ねた。人の姿はほとんどなく、カジカガエルの「コロコロ」という鳴き声がむなしく響いていた。

 同温泉郷は5月に入り、ほぼ全ての宿泊施設が新型コロナ禍で休業した。4月の宿泊者数は前年比83%減の1874人にまで落ち込んでいた。地元のカラオケスナック経営者は「車が通らなすぎて道路に草が生えた。追い払っていた猫すら近寄らない。40年以上やっているが、こんなのは初めてだ」と話す。

 同温泉郷には以前は宿泊施設が22軒あったが、高齢化による担い手不足などで休業するところも出てきて、現在は17軒に減った。そこに新型コロナが追い打ちをかけた。

露天風呂の「砂湯」=5月31日、岡山県真庭市
露天風呂の「砂湯」=5月31日、岡山県真庭市
その他の写真を見る(2/4枚)

 6月1日から大半の旅館が営業を再開したが、すぐに客足が戻るわけではない。湯原町旅館協同組合の高橋忠孝代表理事は「どの旅館も、まだほとんど予約が入ってこない」と明かす。

温泉郷にいながら仕事を

 こうした中、同温泉郷では5月31日、伊原木隆太・岡山県知事を招き、観光復興に向けた会合が開かれた。打開策の候補として挙がった一つが「ワーケーション」だ。

 仕事を意味する英語の「WORK」と休暇を表す「VACATION」を組み合わせた造語。リゾート地に滞在しながら、パソコンやタブレット端末、テレビ会議システムなどを使って仕事をしたり、研修を受けたりすることだ。欧米で始まったとされ、職場に行かずに自宅や共有オフィスで働く「テレワーク」の一種と位置付けられる。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ