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【近ごろ都に流行るもの】「百貨店営業再開」 自粛の反動で客単価上昇、財布のひも緩む

営業再開直後から、夏物オーダーメードスーツの注文が続々と入っている=東京都中央区の高島屋日本橋店(重松明子撮影)
営業再開直後から、夏物オーダーメードスーツの注文が続々と入っている=東京都中央区の高島屋日本橋店(重松明子撮影)
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 コロナ後の消費活動。百貨店の全館営業再開は、その大きな契機だ。閉ざされたシャッターが開いて街に明るさが戻り“新日常”が始まった。早々の東京アラート発動で、出はなをくじかれた感もあるが、緊張と緩和を繰り返しながらコロナと共生し、経済を回していかなければ日本はもたない。久々に足を踏み入れたフロアには安全確保の警戒感とともに「待ってました!」の熱気が漂う。「景気回復に貢献」「給付金10万円の使い道」…。財布のひもをゆるめる理由には事欠かない。夏のセールも今年は前倒しで始まっている。(重松明子)

 5月30日。土曜の昼下がり、営業再開初日の伊勢丹新宿店(東京都新宿区)に向かった。フェースシールド越しの店員の胸に「おかえりなさい。」のメッセージ。サーモグラフィーカメラの前を通り、手指を消毒して上のフロアへ。化粧品やブランド品の売り場の前にはカップルや女性の間隔を空けた列ができ、華やぐ顔に「買う気」の高揚感が隠せない。

 再開から2日間の営業実績は、前年同時期の土日と比べて入店客数9割、売り上げも7割に達した。消費欲旺盛な中国系はじめ、外国人観光客が消えた中でのこの数字だ。われわれは自粛の間、いかに買い物に飢えていたのか。

 いち早く5月18日に全館営業再開した高島屋日本橋店(中央区)。コロナ後に売れているのは何? と聞いてみると、台所日用品の売り上げが前年同期比2割増という。特需が起きているのが、自宅で炭酸水が作れる「ソーダストリーム」。微炭酸から強炭酸まで作り分けでき、500ミリリットルあたりのコストは約18円。5種が並び、1台1万3200~3万1900円だ。

 「コロナ自粛でハイボールなどの家飲みが増えた。また、食品の買い出し回数を減らすなかでペットボトル購入が控えられるとともに、プラごみ削減のエコ意識にも合った。家計にも環境にもやさしいと見直されている」と、売り場担当の渡辺泉課長。以前は週に1~2台だったが、今は2日に1台は売れている。包丁や鍋の客単価も上がった。「ステイホームの料理熱で、良い道具が欲しくなっている」

 また同店では、紳士スーツのイージーオーダー催事が好調で、広告を打たないなか、6日間で150組に対応した。「予約枠を上回り、お断りするケースも多かった。特に例年より若い30代など新規客が多く、単価も上昇した」と米島力伊(りきい)係長。

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