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サルと人間の知恵比べ いたちごっこにケリつけろ LINEで撃退 長野県木曽町

「開田高原サル撃退チーム」がメンバー同士でやり取りした投稿内容。目撃時間や場所、頭数などが書き込まれている(画像の一部を修正しています)(長野県木曽町役場提供)
「開田高原サル撃退チーム」がメンバー同士でやり取りした投稿内容。目撃時間や場所、頭数などが書き込まれている(画像の一部を修正しています)(長野県木曽町役場提供)
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 野生のサルが農作物を食べ荒らせば、農家の暮らしは立ち行かない。由々しき状況を打破しようと、長野県木曽町では、昨年初めて取り組んだ会員制交流サイト(SNS)の無料通信アプリ「LINE」を活用した撃退策を拡充し、今夏に挑む。敵はしょせん猿知恵だが、なかなかに手ごわい。いたちごっこにケリをつけられるか。(松本浩史)

チームで追い払い

 木曽町では、サルをはじめ、イノシシやハクビシン、シカなどの有害鳥獣が山中に生息しており、しばしば町内の農産物が被害を受ける。このため町は、わなを仕掛けたり、電気牧柵を設置したりして、追い払い活動を進めてきた。

 LINEを活用した対策は小規模予算ながらも効果が見込め、なじみやすい対策として、町開田支所が企画・立案した。事業名は「サル包囲網SNS活用事業」で、予算規模は約80万円。約7割は県の補助制度を活用し、令和元年度に実施した。

 事業では、農家や町職員らを中心に男女計42人で「開田高原サル撃退チーム」を編成。全員がLINEにグループ登録し、サルを目撃したら時間や場所、頭数などをすぐさま投稿する。町から貸与された電動エアガンを持つメンバーが現場近くにいれば、直ちに駆けつけ追い払う。

 電動エアガンは計30丁をそろえた。マガジンに装填(そうてん)できる弾は100発で連射が可能だ。弾は自然界に悪い影響を与えないよう生分解素材でできた「BB弾」で、「撃ち捨て」で構わない。射程は約50メートル。

サルは何でも食う

 町では平成22年度から、町内の農家らに農作物の被害状況アンケートを実施している。30年度は、サルによるトウモロコシ被害が甚大で、ソバや水稲の被害面積がそれぞれ2730平方メートル、2千平方メートルだったのに対し、4346平方メートルに及んだ。

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