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コロナで発案「旅する和菓子」 遠くの逸品を近くの店で 

和菓子工房あん庵の「ハート最中」
和菓子工房あん庵の「ハート最中」
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 新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げが減少した各地の和菓子店が4店一組となり、互いの商品をそれぞれの店に送りあって販売する「旅する和菓子」が広がりをみせている。広島県の和菓子店が発案し、第4弾には三重県、大阪府、香川県の店が参加した。緊急事態宣言が解除されても旅行や都道府県をまたぐ移動を控える人がいる中、「遠く離れた場所の和菓子を近くの店で購入し、自宅で旅行した気分になって」と呼びかける。

レモン味の和三盆

 日本一の高さを誇る石垣で知られる丸亀城(香川県丸亀市)の近くに店を構える「宝月堂」。大正6(1917)年創業で、白いしっくいが美しい店舗は明治期の建築だ。店内には、丸亀藩にちなんだ「六万石」のほか、四季折々の和菓子などが並ぶ。

宝月堂の「花笑糖 瀬戸内レモン」
宝月堂の「花笑糖 瀬戸内レモン」
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 旅する和菓子に選んだのは、香川県特産の和三盆糖にレモンの皮を混ぜた「花笑糖(かしょうとう) 瀬戸内レモン」。店のロゴマークと同様に、サツキの花をあしらった六角形の干菓子だ。口に入れるとほろっと溶け、爽やかな香りと上品な甘みが広がる。

 取締役の桑田桃子さん(28)は「これからの季節にぴったりのさっぱりした味わい。ストレスがたまっている、思うようにいかない、と感じたときに食べてリフレッシュしてもらえたら」とアピールする。

 茶会や土産用の菓子、季節の和菓子を製造、販売する宝月堂。例年、春は大量の納品に追われるが、今年は卒業式の規模縮小や茶会の中止が相次ぎ、売り上げも減少。そうした中、発起人で知人の「蜜屋本舗」(広島県呉市)常務取締役、明神宜之(のりゆき)さん(37)が始めた旅する和菓子の取り組みを知り、参加を決めた。

宝月堂の桑田桃子さん=6月3日、香川県丸亀市
宝月堂の桑田桃子さん=6月3日、香川県丸亀市
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 旅する和菓子の第4弾は「花笑糖 瀬戸内レモン」の他に、「ゆめの菓あきぞう」(三重県桑名市)の米油を使った和風のサブレ▽「和菓子工房あん庵」(大阪府羽曳野市)のハート形のもなか▽蜜屋本舗の蜂蜜を使ったまんじゅう-の3つ。各店舗で計4品を詰め合わせ、期間限定で販売している。

和菓子食べて「旅行気分に」

 「飲食店の状況は注目されるが、和菓子店の苦境はあまり知られていない」と明神さんは説明する。

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