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甲子園、総体、総文中止の高3には「目に見える目標必要」

夏の甲子園大会中止を受け、青柳博文監督(左)と記者会見する群馬・高崎健康福祉大高崎高の戸丸秦吾主将。「正直、気持ちの整理がつかない」と語った=5月20日、群馬県高崎市
夏の甲子園大会中止を受け、青柳博文監督(左)と記者会見する群馬・高崎健康福祉大高崎高の戸丸秦吾主将。「正直、気持ちの整理がつかない」と語った=5月20日、群馬県高崎市

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、高校野球は春の選抜大会に続き、夏の全国選手権大会やその予選となる地方大会も中止となった。目標を奪われ、大きな喪失感を抱く高校球児たちに、指導者や家族ら周囲の大人はどう接すればいいのか。スポーツ精神科医で北本心ノ診療所(埼玉県)で院長を務める岡本浩之さん(41)に聞いた。 (岡野祐己)

 「高校球児のつらさは誰しも理解できる。だから、今は落ち込んで感情を出していい時期だ」。岡本さんはこう訴える。強豪校には甲子園で活躍してプロ入り、という夢を描いていた球児も多い。だからこそ「小さい頃から目標にしてきた分、それが突然失われて違う進路を歩むという選択肢は、現実として受け止めにくいだろう」と現在の心境を推し量る。

 では、周囲の大人たちはどう接すればいいのか。まず必要なのは、彼らの様子をよく観察することだという。岡本さんによると、大きな目標を失ってしまうと、落ち込んで泣く場合と、妙にテンションが高くなる場合の2通りの反応があるという。

 前者のように喪失感を抱く高校生に対して必要なのは、本人の気持ちを受け止めたうえで、じっくり話を聞いてあげること。「素直に感情を出していいんだよ、という安心感を周囲が持たせてあげることが重要」と説く。

 一方、軽い躁(そう)状態にある後者の心理状態については「意欲的な状態を無意識に作り出して、危機的状況を乗り越えようとする心の動きだ」と説明する。だからこそ無理をして、どこかで気持ちが切れてしまう恐れもある。彼らの頑張りを評価してあげながらも、「焦らないでいいから次のことを決めていこう」と声を掛けることが大切だという。

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