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【時刻表は読み物です】貨物列車のダイヤ網羅 「日本一」の列車掲載で2万部発行のベストセラー

福岡と札幌を結ぶ貨物列車。日本海縦貫線はEF510が牽引する=山科駅
福岡と札幌を結ぶ貨物列車。日本海縦貫線はEF510が牽引する=山科駅
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 駅で電車待ちをしていると、数えきれないほどのコンテナを積んだ貨物列車に遭遇することがある。ぼんやりと「どこまで行くんだろう」と思っても、旅客列車と違い、行き先の表示がないので分からない。こんなとき、疑問を解決してくれる本がある。貨物鉄道輸送の利用促進、普及事業を行う公益社団法人「鉄道貨物協会」が発行する「貨物時刻表」だ。全国を走る貨物列車のダイヤを網羅して、運送業者のほか鉄道ファンにも人気で、発行部数2万部超を誇る。

 例えば15時半ごろ、東海道線の山科駅(京都市山科区)。ホームに立っていると、京都方面から貨物列車がやってくる。先頭の機関車が交流、直流両方の電化区間に対応するEF510のため、北陸方面に向かうのかななどと想像はできるが、どこ行きかは分からない。そこで2020年貨物時刻表の登場だ。

 日本海縦貫線下りのページを開くと、吹田貨物ターミナル(大阪府吹田市)14時57分発があり、時間的にはこの列車。コンテナの荷票に見えた「2070」という数字が、掲載されている列車番号と一致する。山科で見たのは福岡貨物ターミナル(福岡市東区)発札幌貨物ターミナル(札幌市白石区)行きと判明した。

 福岡を深夜の1時55分に発車。鹿児島、山陽、東海道、湖西各線を経て北陸線に入る。日本海沿いを進み、日付が変わるのは新潟県内。青函トンネルをくぐって北海道に上陸し、終点の札幌着は20時48分。所要時間は何と42時間53分、走行距離は2136・6キロ。何げなく眺めた貨物列車が、実は九州と北海道を結んでいるということを、貨物時刻表は教えてくれるのだ。

 JR貨物によると、逆方向の福岡行きが経由線の関係で3キロ長く走る。これが旅客を含む定期列車の日本最長距離。同社によると、主な積み荷は福岡行きがタマネギ、ジャガイモといった北海道の農産品。札幌行きが飲料、冷凍食品など食料加工品。どちらも乗務員の交代は14度行われ、日本一のロングランを支える。

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