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【酒の蔵探訪】村祐酒造(新潟) 端麗辛口とは一線 希少な地酒

村祐酒造の村山健輔社長(池田証志撮影)
村祐酒造の村山健輔社長(池田証志撮影)
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 「新潟の酒は端麗辛口」と言われるが、そんなイメージを覆してくれるのが、新潟市郊外に酒蔵を構える村祐(むらゆう)酒造だ。主銘柄「村祐」は「和三盆のような味わい」とも評される。砂糖が口の中で溶けたときに感じられる涼しさに似ているためだ。

 「うちは昔から『当たりがやわらかく、切れの良い酒』を基本として造ってきました。甘口辛口は味付けみたいなものです」と話すのは、杜氏(とうじ)で3代目社長の村山健輔さん(51)。ほぼ1人ですべての工程をこなし、こだわり抜いた日本酒を世に出している。

 生産量は年間300石(一升瓶3万本分)。信頼できる酒屋にしか卸さないため、県内で12店、全国でも40店しか扱いがない。希少な酒を譲ってもらおうと、何年も通った酒屋もいる。新潟市内でも入手すると、「村祐あります」と店内に張り紙を出す居酒屋があるほどだ。

 新潟市街地から30分ほど車を走らせ、田園地帯を抜けると、村祐酒造の酒蔵が見えてくる。白壁に書かれた「花越路(はなこしじ)」は昔から造ってきた銘柄だ。

 かつて1500石を生産していた酒蔵の敷地は約3千坪と広い。建物は中庭を囲み、ロの字型に配置されているが、高品質少量生産路線に変更してからは使っているのは一部だけ。タンク類も使っていないものの方が多いくらいだ。

 酒蔵では、パートの女性たちが談笑しながら酒かすを袋に詰めていた。アットホームな雰囲気の中で、日本酒を手造りしている社風が伝わってきた。

 「水は約2キロ離れた山中から、祖父が引いたんです」。村山さんは目を細め、屋外に据えられた貯蔵タンクの調整弁をいじりながら説明してくれた。

 村祐は平成14年にリリースされた。茜(赤)、紺瑠璃(青)、常盤(緑)の3種類のラベルがあり、それぞれ特別純米、純米吟醸、純米大吟醸の規格で造られている。順に味わいが甘くなり、値段が高くなる。亀口(生原酒)などを含めると、計11種類になる。

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