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シャープのマスクは「プレミアム」 市場価格下落でも人気維持

 マスクを購入した奈良市の男性会社員(45)は「肌触りが心地よく見た目のフォルム(形状)もすばらしい」と絶賛。付け心地の良さから家族で取り合いになったといい、「せっかく届いたのに家族に独占され、自分は安価な海外製のマスクを着けざるを得ない」と嘆く。

 人気の秘訣についてシャープの広報担当者は「国内生産の安心感に加え、自宅に届くまでの期間が短いことも評価されている」と分析。1日当たりの生産量50万枚の目標に向け、さらなる生産態勢の増強を急いでいる。

IoT家電の遠隔操作に支障も

 シャープのマスク生産への新規参入は異例のスピードで実行された。

 政府の要請を受けた直後の2月下旬にマスク生産を決断。中小型液晶ディスプレーを生産する三重工場(三重県多気町)のクリーンルームに製造ラインを設置し、3月24日に生産を始めると同31日には出荷を開始した。同社の戴正呉会長兼社長は社内向けのメッセージで「極めて速いスピードで異業種分野において生産を立ち上げた一例だ」と胸を張った。

 マスク不足の解消に一役買った心意気に注目が集まったこともあり、一般向けの販売では騒動も。当初は先着順としてECサイトで発売したところ、購入希望者からのアクセスが殺到し、接続しにくい状態になった。

 この影響で同社のIoT家電でスマートフォンなどからの遠隔操作が利用できない事態が発生。販売方式を抽選に変更した。同社は昨年10月に家電などのIoT化を進める事業部を分社化し、IoT家電と連携させたクラウドサービス事業の強化を目指しているだけに、マスクの人気ぶりが思わぬ形で本業にみそをつけることとなった。

 それでも、令和2年3月期連結決算が減収減益になるなど業績が好調とはいえないシャープにとって、マスク参入が企業イメージの向上につながったことは間違いない。

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