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モスクワ五輪不参加40年 「幻の代表」が語る東京五輪延期と後輩への思い

金メダルをちぎる

 だが願いもむなしく、JOCは政府の意向を受け、5月24日の臨時総会で不参加を決めた。

 2カ月後の五輪本番、高田さんが出るはずだったフリースタイル52キロ級は地元のアナトリー・ベログラゾフ(63)が制した。高田さんがその後2度対戦し、いずれも勝っている相手だ。「選手である以上、五輪で国のために日の丸を掲げたかった」。脂ののりきった26歳で迎えるモスクワ五輪の舞台に立てていたら、モントリオールに続く2連覇を果たせていた、という思いは今も消えない。それ以上に「日本がボイコットしても英仏などは五輪に参加した。世界情勢は変わらなかった。それが残念。あのボイコットは何だったんだと思う」とむなしさが募る。

 競技生活の集大成の場を失い、いったんは第一線を退いた。だが五輪への思いは断ち難く、3年後に現役復帰。84年ロサンゼルス五輪に出場した。「金メダルを取ったら、首から外してちぎろうと思っていた。これは俺が目指していた金メダルじゃない、と」。結果は3位。「銅メダルをちぎったら、悔しくてやったと思われる。だからできなかった」と苦笑いした。

今できることは

 あれから40年が過ぎ、現在は日本協会副会長を務めるとともに、山梨学院大で指揮を執る。昨年12月には教え子の乙黒拓斗(21)が全日本選手権フリースタイル65キロ級で優勝し、東京五輪代表の内定を勝ち取った。

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