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【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈772〉文春の作戦勝ち

辞任した東京高検の黒川弘務検事長
辞任した東京高検の黒川弘務検事長

 タイミングといい、まさに掛け値なしのスクープだ。『週刊文春』(5月28日号)のトップ「黒川弘務検事長は接待賭けマージャン常習犯」。

 マージャンやゴルフで賭けていない男はまれだろうが、何しろ時期が悪い。辞任は致し方あるまい。

 発売前日(20日)「文春オンライン」で情報を流し、テレビはその夜、新聞は翌21日朝刊で後追い。この点でも『文春』の作戦勝ちだ。

 唯一の疑問は『文春』が情報源に関してこう明かしていること。

 〈「今度の金曜日に、いつもの面子(めんつ)で黒川氏が賭けマージャンをする」

 こんな情報が、産経新聞関係者から小誌にもたらされたのは四月下旬のことだった。「今度の金曜日」とは五月一日を指していた〉

 件(くだん)の「産経新聞関係者」は集合場所のマンションまで教えている。

 情報源は厳に秘匿するのがメディアの常識。なぜここまで明かしたのか。

 にしても、記者たち、よくここまで黒川氏に食い込んだものだ。

 『週刊新潮』(5月28日号)は『ニューズウィーク日本版』と並んで毎号、コロナウイルス報道を精力的に続けている。今週のトップは「『小池知事』が導く『死のロードマップ』」。

 こんなタイトル、『新潮』しかつけられまい。

 小池百合子都知事が「依然として高水準」とか「いまが頑張りどころ」「まだ気が抜けない状況」などと言い続けているのは、〈「命」より選挙が大事で、そのために日々、顔を売りつつ引き締めを図っているのだとしたら(中略)都民を、これほど愚弄する話はない〉。

 これじゃ、小池知事に直接質問した『新潮』記者を〈一瞥(いちべつ)しただけで立ち去ってしまった〉のもムリはない。

 『週刊現代』(5・23/30)、大張り切りでコロナ関連40ページの大特集。専門家会議への疑念など盛りだくさん。

 「コロナ禍で再確認した生きる歓び 60過ぎたらいまを生きる」は好読み物。

 『週刊ポスト』(5・22/29)が取り上げた高齢者向けの「集中治療を譲る意志カード(譲(ゆずる)カード)」も重要な問題提起だ。

  (月刊『Hanada』編集長)

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