PR

ニュース プレミアム

感染で工事中断、定期検査延期…コロナ禍は原発にも

出入りする車両で作業員の検温を行う美浜原発=福井県美浜町(関西電力提供)
出入りする車両で作業員の検温を行う美浜原発=福井県美浜町(関西電力提供)
その他の写真を見る(1/4枚)

 新型コロナウイルスの感染拡大は原子力発電所の運営にも影響を与えている。関西電力は、5月8日から予定していた大飯原発3号機(福井県おおい町)の定期点検を直前になって延期した。政府の緊急事態宣言下に県外から多くの作業員が訪れ、感染リスクが高まるおそれを考慮した。ほかの電力会社では、作業員の感染によって工事が中断した例も。社会、経済活動を支える社会インフラの「発電」にも新型コロナ禍の影響が及んでいる。

作業員の半数が県外

 春の大型連休後半を前にした5月1日、関西電力の水田仁原子力事業本部長代理が福井県庁を訪れ、県の野路博之安全環境部長にこう報告した。

 「大飯3号機の定期点検について、開始時期を2~3カ月程度延期することとした」

 定期検査開始日の1週間前という直前での延期決定は極めて異例だ。

 関電によると、大飯3号機の定期検査に従事する作業員は最大1800人。半数の900人が県外から訪れる。さまざまな地域から多数の人がやってくる状況になるため、地元には新型コロナの感染リスクが高まる懸念があった。

大飯原発3号機の定期点検延期を説明する関西電力の水田仁原子力事業本部長代理(右)=福井県庁
大飯原発3号機の定期点検延期を説明する関西電力の水田仁原子力事業本部長代理(右)=福井県庁
その他の写真を見る(2/4枚)

 また福井県は、県外からの転勤者などについて来県後2週間、自宅待機を求める県民行動指針をまとめており、関電に対し、定期検査に携わる作業員についても指針を守るよう要望していた。

 水田氏は、定期検査の延期に至った判断について「県の指針を守れると考えていたが、(地元からの)不安の声や緊急事態宣言の延長を総合的に考えた」と説明した。

徹底対策しているが…

 関電は、大飯を含む福井県の3原発の運転や敷地内での工事で新型コロナの感染対策を講じている。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ