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メール文指南、ウェブ会議対策…在宅勤務「お助け本」が人気

在宅勤務に役に立ちそうな本の販売が好調だ
在宅勤務に役に立ちそうな本の販売が好調だ
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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、企業で急速に在宅勤務が広がっている。だが、ウェブ会議やメールでのやり取りに不安を覚える人も少なくないようで、テレワークで使えるスキルを解説した本が売れている。今後、テレワークとどう付き合うのか指南するような本の出版が増えそうだ。(文化部 油原聡子)

メールが書けない

 在宅勤務になって、利用する機会が増えたのがメールだろう。

 返信やおわび、お礼などさまざまなビジネスシーンで使える文例をまとめた「気のきいた短いメールが書ける本」(ダイヤモンド社)が好調だ。発売は平成29年だが、政府が緊急事態宣言を発令した後の今年4月9日に8000部の重版が決定。累計発行部数は9万部になった。同社の担当者は「対面での営業や打ち合わせを控えなければならないなか、ビジネスでのメールの活用が増えているようです」と話す。

 件名や署名の書き方など基礎知識に加え、間違いを伝えるときや無理をお願いするとき、といった書き方が難しいビジネスシーンでの文例も豊富に盛り込む。

 NG例も具体的に指摘。たとえば、仕事を督促する際のありがちな例として、「議事録はまだ送ってもらえないのでしょうか」をあげ、いらだちを表に出してはいけないと解説。督促の際は、「進捗(しんちょく)状況はいかがでしょうか」と表現するのが便利だとアドバイスする。

朗読本も好調

 在宅勤務とは関係なさそうな、意外な本も売れていた。ウェブ会議をきっかけに発声や伝え方に興味を持つ人が増えているようだ。

 「話し方が上手くなる!声まで良くなる!1日1分朗読」(東洋経済新報社)だ。著者は、フリーアナウンサーの魚住りえさん。表情筋や滑舌のトレーニング、声量のあげ方や声のトーンなど、伝えるための技術を詳述。3月に発売され、累計発行部数は2万部。「ウェブ会議では対面会議より声が聞こえづらく、『滑舌が悪い』『聞き取りにくいといわれた』といった悩みがあるようです。想定外の反響をいただきました」と担当者。

全文無料公開

 ウェブ会議やチャットなど、新たなビジネスツールの導入も進んだ。だが、使い方に慣れないまま在宅勤務になってしまった人も少なくないようだ。

 日経BPで売れているのが、「テレワークの切り札!Office365 Teams即効活用ガイド」だ。

 パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも使えるコミュニケーションツール「Microsoft Teams」の解説本。チャットやビデオ会議などについて実際の画面を明示しながら解説する。

 4月23日の発売日前から重版が決定。現在は5刷が決まり、累計発行部数は2万2000部となる。

 編集に携わった同社PCメディア編集部長の田村規雄さんは「働き方改革の流れでテレワークが注目されていたのを背景に、去年から企画していた本です」と説明する。「チームスが導入されていても、実際に使っている人は少なかったのが、在宅勤務が日常になり利用されるようになりました。これからはユーザー側の視点に立った解説本が増えるのではないでしょうか」と推測する。

 経営層にヒントになりそうなのが、テレワーク導入のコツを紹介する「在宅勤務が会社を救う」(東洋経済新報社)だ。5月29日までの期間限定で全文が無料公開されている。

 著者は、「テレワークマネジメント」の田澤由利社長。「平成26年に発売された本ですが、これまでテレワークの本はあまり出版されてきませんでした。急に必要になった人に届けるには無料がいちばんいいと考えました」

 緊急事態宣言が解除された後も、在宅勤務の流れは止まらないとの見方は強い。田澤社長は「これまでのビジネス本やノウハウ本は、対面でのコミュニケーションを前提としていた。今後は、テレワークでのコミュニケーションやマネジメントについてのノウハウを知りたいというニーズが高まるのではないか」と話している。

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