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とんかつパフェの名物店、無償弁当でひとり親家庭を応援

名物メニューのとんかつパフェ=松山市
名物メニューのとんかつパフェ=松山市
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、松山市のとんかつ店「清まる」が大型連休の5月2~6日、ひとり親家庭にテイクアウトの弁当を無償で提供した。母子家庭で子供を育てた経験のある同店代表の水野清子さん(57)が、ひとり親家庭は食事に困っているだろうと考え、外食気分を少しでも楽しんで元気を出してもらいたいと企画した。同店は「とんかつパフェ」(880円)なる一風変わったメニューも提供している。根底にあるのは「私は人を笑かしたいんですよ」という水野さんの思いだ。

とんかつケーキの経験

 水野さんは約30年前、26歳のときに同市内で開業した。根っからの明るい性格で、「明るく楽しいを世界に広げ、心と体を癒やす」をモットーに掲げた。

 とんかつは男性が好む食べ物とのイメージが強いと思った水野さんは、女性向けのメニューとして、とんかつのスイーツを作れないかと考えた。ひらめいたのは、スポンジ生地の代わりにとんかつを使う「愛は勝つケーキ」。シンガーソングライター・KANさんの「愛は勝つ」が流行したこともあり、「応援歌として私の愛情を表現したつもり」と水野さん。「若い女性がギャーギャーいうのを見たかった」といういたずら心もあったが、実際は「笑われず、引かれた」。

とんかつ店「清まる」=松山市花園町
とんかつ店「清まる」=松山市花園町
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 だが話題性は抜群。テレビなどでも多く取り上げられた。しかし、いずれも「バラエティーの罰ゲーム扱い」。10年たってもとんかつケーキは売れず、作るのをやめた。

「待っていた」

 とんかつケーキの販売をやめた後のある日、長野県から2人組の若い男性客が「ネットニュースで見た」と訪ねてきた。

 「世の中においしいものはたくさんある。B級グルメもたくさん。その中で電車賃を使って遠路はるばるここまで来たのだから、どうしても食べなければ帰れない」と2人。売るのをやめていたとんかつケーキを作り、提供したところ「びっくりした。ものすごくおいしい」「こんなのを待っていた」と喜んでくれた。

 「おいしいかどうかは僕たちが決める」という2人の言葉に、水野さんは言葉を失ったという。

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