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【志らくに読ませたい らく兵の浮世日記】ジャズと落語は似ている

らく兵
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 この何年か、ジャズを聴くようになった。ひとくちにジャズといっても、その年代や形態によってジャンルはさまざまだろうけど、よく聴くのはディキシーランド・ジャズや、そのもとになったニューオーリンズ・ジャズなどだ。とくに好きなのは1920年代から30年代あたりに録音されたもの。

 ディキシーは大師匠の談志が好きだった。とくに「ザッツ・ア・プレンティ」という曲が大好きで、自分の葬儀にはそれを流してくれ、というほどだった。落語会のゲストやロビー演奏で、薗田憲一とデキシーキングスが登場することもよくあった。私も孫弟子なので、その影響でデキシーキングスをよく聴いていた。

 また、よく見るウディ・アレン監督の映画でジャズが流れている。気になって調べてみたら、アレンがとくに好きなのはジョージ・ルイスとのことだった。それからG・ルイスを聴くようになった。G・ルイスはニューオーリンズのクラリネット奏者だけど、音楽だけでは食べていけない時期もあり、昼は港湾労働者をしながら、夜はホールで演奏したそうだ。後年は何度か来日している。

 シドニー・ベシェはソプラノ・サックスの名人。若い頃にはイギリスやフランスを回っているときに投獄されたこともある。同じバンドのメンバーに「コードが違う」と言われてけんかになり、しまいには銃を使っての決闘になった。お互い無事だったらしい。そのおっかないエピソードに似合わず、ベシェのソプラノ・サックスはぬくもりのある音がする。

 ルイ・アームストロングがジャズの王様だということは、なんとなく知っていた。子供の頃から声も顔も知ってはいたけど、改めてその演奏を聴くようになったのは、やっと最近だ。

 L・アームストロングは少年時代に発砲事件を起こして少年院に入り、そこでコルネットという楽器に出合った。笑顔で朗らかなイメージからは思いもよらないエピソードだ。1920年代は禁酒法の時代で、ジャズが演奏される酒場はギャングが牛耳っていた。なかでもアル・カポネのお気に入りのトランペッターが、ジャボ・スミスとL・アームストロングだったそうだ。サッチモの愛称で親しまれたL・アームストロングの引き込まれるような笑顔も、いろんな経験が生んだものなんだろうな。

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