PR

ニュース プレミアム

【深層リポート】群馬発 クビアカツヤカミキリに危機感 館林市、今年も懸賞金かけ駆除

群馬県立館林高校の桜並木で見つかったクビアカツヤカミキリ=平成29年7月、群馬県館林市(橋爪一彦撮影)
群馬県立館林高校の桜並木で見つかったクビアカツヤカミキリ=平成29年7月、群馬県館林市(橋爪一彦撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 サクラやウメ、モモなどの木を食い荒らし、枯死させてしまう特定外来生物のクビアカツヤカミキリ。今年もその成虫が姿を現す時期が間もなく訪れる。全国で被害報告が相次いでいるこの昆虫に強い危機感を抱く自治体のひとつ群馬県館林市は、今年も駆除に懸賞金をかけて取り組む。

枯死していく桜並木

 サクラの花がまだ残る4月。県立館林高校(館林市)の校門前の桜並木で残っていたソメイヨシノは16本だった。花を咲かせていたものの、幹は穴だらけでボロボロ、枯れる寸前だった。

 3年前の平成29年夏には25本あった。もともと28本あったが、すべての木にクビアカツヤカミキリが寄生し、3本が枯死し伐採されていた。根元周辺には幼虫が幹の中を食い荒らしたときに出る「フラス」という茶色のフンが散乱。成虫が飛び立ち別の木に被害が拡散しないよう、幹はネットで覆われていた。

 特定外来生物に指定されると飼育や保管、譲渡、販売、野外への放出などが禁じられるが、指定前だった当時は、クビアカツヤカミキリを捕獲しようとする昆虫マニアまで出没していた。

 28本のサクラがこの4年で12本、毎年3本ずつ枯死している計算だ。

2年で被害5倍超

 国内で初めてクビアカツヤカミキリの被害が確認されたのは24年の愛知県。その後、大阪、徳島、東京、埼玉の各都府県で確認され、群馬での確認は27年だ。

 県内被害は、サクラの名所にも広がっている。約400本のサクラと川面の上を舞うこいのぼりで知られる「館林さくらまつり」の鶴生田川(つるうだがわ)の桜並木や、多々良沼の桜並木。サクラだけではない。群馬県が全国2番目の生産量を誇るウメもクビアカツヤカミキリの標的となっている。

 令和元年度の県の調査によると、県南部の館林市と太田市、明和町、板倉町、大泉町、千代田町、邑楽(おうら)町の7市町の409カ所でサクラやウメ、モモなど3561本が被害を受けていることが判明。平成29年度の682本から5倍超に拡大していた。

 県西部には榛名、箕郷、秋間の「ぐんま三大梅林」がある。これらも食い荒らされれば、甚大な被害が出ることが予想される。

 県や館林市は広報やインターネットで「クビアカツヤカミキリを見つけたら、その場で駆除し連絡を」と市民らに駆除のための情報提供を呼び掛けている。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ