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編纂1300年、疫病も伝える日本書紀の魅力

神話や古代史の舞台となった奈良盆地。現在も大和三山などが歴史を伝える=奈良県橿原市、明日香村周辺(本社ヘリから)
神話や古代史の舞台となった奈良盆地。現在も大和三山などが歴史を伝える=奈良県橿原市、明日香村周辺(本社ヘリから)
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 遣隋使の派遣や壬申(じんしん)の乱、疫病(えきびょう)、地震…。そんな古代の出来事が記された日本書紀を読まれたことがありますか?奈良時代に編纂(へんさん)され、今年は1300年という記念すべき節目。国の正式な歴史が編まれた初の「正史」で、神代から持統天皇の時代までを伝える日本書紀の魅力とは-。 (岩口利一)

 <国内に疫病多く、民の死亡するもの、半ば以上に及ぶほどであった>(講談社学術文庫判)

 日本書紀の崇神(すじん)天皇五年にはそう記されている。天皇は自らの政治が良くないためではないかと恐れた。そして占いのお告げに従って大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を祭り、さらに祭主を大田田根子命(おおたたねこのみこと)とするなどした。すると疫病は収まり、五穀も実ったという。現在の奈良県桜井市に鎮座する大神(おおみわ)神社は大物主大神を祭神とする。

 日本書紀に続く続日本紀の天平九年(聖武天皇)=737年=にも恐ろしい記述がある。春に疫病が流行。筑紫から伝染して秋まで続き、政権を担った藤原4兄弟も含め、数え切れないほどの死者が出たという。

 はるか昔の出来事だが、新型コロナウイルスの感染が拡大している今、こうした災いの記事は身近に感じられ、当時の苦難がしのばれる。

 今年で編纂1300年を迎える日本書紀は、天武天皇の皇子、舎人(とねり)親王らの撰で、養老4(720)年に完成したとされる。

 現存最古の歴史書とされる古事記は神代から33代推古天皇までを記載し、神話の時代に多くを割いている。これに対し、正史の日本書紀は41代持統天皇までが記され、記事に年月日が付けられている。

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