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【橘ジュンの人生相談】コロナで憂鬱です

相談

 日常が新型コロナウイルスに支配されているようで、気が滅入(めい)ってしまいます。電車の中でくしゃみをした人に集まる乗客の視線のとげとげしさなどを見ていると、なんとも言えない気持ちになります。

 もちろん、感染拡大を防ぐためには一人一人が気をつけるべきなのは分かっているのですが、生きにくい世の中に感じます。

 全国に緊急事態宣言が広がりました。たとえこの宣言の期間が終わったとしても、こうした状況はしばらく続きそうですし、この先、自分もかかってしまうのではないかと思うと、不安です。どのような気の持ちようで、過ごせばいいでしょうか。(東京都、48歳、会社員)

回答

 声をありがとうございます。誰もが今までにない日常を送らざるを得なくなってしまいました。それまで当たり前だったことができなくなって、「生きづらいな」と、初めて感じた方も多いことでしょう。

 私たちの元にも新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、学校が休校になったり、外で過ごせなくなったりして、家に居場所もないという女の子たちからの相談が増えました。虐待やDV(家庭内暴力)被害を受けている子からは「親が在宅勤務になりずっと家で過ごすのがしんどい」「コロナのせいで児童相談所の面会回数が減らされた」「毎日、祖父の怒鳴り声が響いている家にいるのが怖い」「彼氏がテレワークになりイライラしていて、殴られることが増えた」など、悲痛な声が届きます。

 本来なら「会いに行くよ」と伝えて、彼女たちの住む場所まで行き、話を聞いて、必要ならば保護などの支援につなぐのですが、新型コロナの影響で、遠方だとそれが難しい状況です。でも、なんとかしないといけない。できないことではなくて、できることを見つけて、感染予防をしながら活動を続けています。

 これは自分に言い聞かせていることでもありますが、こんなときだからこそ、誰かのために前向きになるという姿勢が大事だと思います。

 みんなが大変な状況です。「ステイホーム」の陰で一人で苦しむ「誰か」がいます。あなたもつらくて、落ち込んだり、とげとげした気持ちになったりすることがあるかもしれません。が、困っている「誰か」のために、できることもあるかもしれません。ちょっと視点を切り替えて、とげとげした気持ちを「エイッ!」と、優しい気持ちに変えてみませんか。一緒にこの大試練を乗り越えていきましょう! くれぐれもお体ご自愛くださいね。

回答者

橘ジュン 昭和46年生まれ。NPO法人「BOND プロジェクト」代表。街頭パトロールやメールなどで少女たちの悩みを聞き、支援している。厚生労働省「困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会」構成員。主な著書に「最下層女子校生 無関心社会の罪」(小学館新書)。

相談をお寄せください

 住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記のうえ、相談内容を詳しく書いて、〒100-8078 産経新聞文化部「人生相談 あすへのヒント」係まで。

 〈メール〉life@sankei.co.jp

 〈FAX〉03・3270・2424

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