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【自宅で挑戦ふるさとの味】茨城「けんちんそば」 体温まる昔からの知恵

温かいけんちん汁にそばをつけて食べる「つけけんちん」(三浦馨撮影)
温かいけんちん汁にそばをつけて食べる「つけけんちん」(三浦馨撮影)

 茨城県を代表する農作物の一つがそばで、平成30年の収穫量は全国3位の2020トン。豊かな香りと甘みが特徴のブランド品種「常陸(ひたち)秋そば」が有名だが、このそばをさらにおいしく食べるため、県民に親しまれている郷土料理が「けんちんそば」だ。

 ゴボウやダイコン、ニンジンといった根菜類のうまみがたっぷり溶け出したけんちん汁は、そばとの相性が抜群。JA常陸女性部副部長で、常陸大宮市に住む清水久子さんは「食べると体が温まる。昔からの知恵が生かされた料理」と胸を張る。

 味付けのベースはしょうゆかみそかで分かれるが、清水さんはみそとめんつゆを使う。食べ方は冬場なら最初から汁にそばを入れる場合も多いが、そばを別盛りにしておわんの汁へつけていただく「つけけんちん」も人気だ。

 清水さんは「けんちんはたくさん作ったほうがおいしい」と大鍋へ豪快に材料を投入し、約10人前を調理。レシピは半分の5人前としたが、ポイントは「なんともいいだしの出る“いもがら”を使い、わんものの汁より少し濃いめの味付けにすること」だ。

 そして試食。最初はつけけんちん、続いて温かいけんちんそばに箸をつけた。そばと汁の具材がよくからみ、互いを引き立てるおいしさはどちらも甲乙つけがたく、結局2人前をぺろりとたいらげてしまった。

 けんちんそばは、いつ生まれたのか。地元の昭和元年生まれの女性によれば、戦前にはすでに食べられていたという。一方、かの徳川光圀(1628~1701年)は実はそば打ちが得意で、晩年を過ごした西山荘(常陸太田市)ではけんちん汁もふるまわれていたとされる。「黄門様がメニューの発案者では」と考えると夢がふくらんできた。(三浦馨)

 家にいざるを得ない毎日が続く中、せめて観光気分が味わえるよう、各地のグルメをレシピつきで4月29日から5月10日まで毎日1品ずつ紹介します。ぜひ挑戦してみてください。

材料(5人分)

豚コマ150グラム

ゴボウ(細いもの)1/2本

ダイコン1/4本

ニンジン1/2本

シイタケ3~4枚(生でも干しでも可)

コンニャク1/2枚

いもがら1/2束

サトイモ2~3個

油揚げ1枚

コマツナ1株

長ネギ1本

サラダ油大さじ2

めんつゆ(濃縮)100ミリリットル

白みそ大さじ3

みりん適量

そば5玉(ゆで麺か冷凍麺)

作り方

〔1〕ダイコンはいちょう切り、ゴボウは泥を洗い落として小口切り、コマツナはざく切りと食べやすい大きさにそろえ、いもがらは水で戻して刻んでおく。

〔2〕大きめの鍋にサラダ油を熱して豚コマを炒め、次にゴボウ、ダイコン、ニンジン、シイタケ、コンニャク、いもがら、サトイモと硬いものから火を通す。

〔3〕材料がひたひたになるくらいの水を入れ、短冊に切った油揚げを加えてから、蓋をして煮込む。

〔4〕約20分後、材料が軟らかくなったら、コマツナと長ネギを投入。白みそはこさずにそのまま、めんつゆ、隠し味にみりんを入れて味を調える。

〔5〕できあがったけんちん汁をおわんに入れ、皿に盛ったそばをつけながらか、おわんにそばと汁を一緒に入れていただく。

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