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【福島第1原発は今】(中)今なお残る爆発事故の惨状 がれき撤去続く1号機

爆発当時の惨状が今も残る1号機原子炉建屋の上部。この下に392体の燃料が残されている=東京電力福島第1原発(芹沢伸生撮影)
爆発当時の惨状が今も残る1号機原子炉建屋の上部。この下に392体の燃料が残されている=東京電力福島第1原発(芹沢伸生撮影)
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 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)を取材や視察で訪れると、高台約100メートルの距離から事故を起こした原子炉建屋を見ることができる。防護服や特別なマスクなどを身に着けずに行ける場所だが、爆発現場の生々しさには息をのむ。

 1枚目の写真は1号機の原子炉建屋最上部。東日本大震災の津波で電源を喪失し冷却機能を失った1号機は、地震から丸1日たった平成23年3月12日午後、水素爆発を起こした。この爆発で、後に事故を起こす2、3号機の電源ケーブルも損傷した。

 爆発の衝撃で建屋の屋根は粉々になって、天井クレーンや5階のオペレーティングフロア(オペフロ)に崩れ落ちた。写真で白く見える鉄骨の内側にある、濃い色の大きな構造物がつぶれた天井クレーン。その上に見える、無数の鉄筋が崩落した屋根の一部だ。

爆発で吹き飛んだ3号機の原子炉建屋。厚さ1メートル以上ある壁が崩れ鉄筋がむき出しになり破壊力を物語る=東京電力福島第1原発(芹沢伸生撮影)
爆発で吹き飛んだ3号機の原子炉建屋。厚さ1メートル以上ある壁が崩れ鉄筋がむき出しになり破壊力を物語る=東京電力福島第1原発(芹沢伸生撮影)
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 事故から9年以上たっても、当時の状況が残っていることには驚くばかり。これが現場に容易に近付くことができない、原子力事故の怖さでもある。

 がれきに埋もれるオペフロの下には使用済燃料プールがあり、使い終わった核燃料392体が今も残る。現在、その取り出しに向けて、膨大な量のがれきの撤去作業が続く。現場は放射線量が高く、重機は遠隔操作で動かしている。放射性物質を含んだほこりが舞うことのないよう、飛散防止剤の散布も欠かせない。

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