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閉めたら復活困難、ミニシアター支援拡大「映画人に必要」

「3QFilms」を結成した前田多美さん、オカハラシンさん、末武太さん(左から)=広島市西区
「3QFilms」を結成した前田多美さん、オカハラシンさん、末武太さん(左から)=広島市西区
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 新型コロナウイルスの影響で映画の上映も中止が余儀なくされ、ミニシアター(小規模映画館)が存続の危機に立たされている。小規模なだけに、このままの状態が続けば閉館が続出することも懸念される。「ミニシアターがなくなれば、文化を喪失する」。事態を憂う映画監督や俳優ら有志は基金を立ち上げるなどし、支援に乗り出した。

「作品を作った以上は見てもらう」

 広島を拠点に活動しているクリエーター3人が、15分の短編映画を制作した「3QFilms」の上映会が4月17~21日、広島市西区のミニシアター「横川シネマ」で行われた。当初は観客を入れて上映することにしていたが、新型コロナの感染拡大の情勢を踏まえ、無観客で上映。ただ、特設サイトで鑑賞料1500円を支払えばインターネットで見られるようにし、約40人がネット視聴した。

 3QFilmsに参加したのは、舞台役者の末武太さん(40)、女優の前田多美さん(36)、映像クリエーターのオカハラシンさん(32)の3人。上映後にはステージ上でトークショーを行った。ここでは、上映会を行うにあたって延期するかどうか何度も議論を重ねたことなどが明かされた。前田さんとオカハラさんは「何とか開催したい」と悪戦苦闘したといい、当初は延期を考えていた末武さんも「あきらめないことが大切だと学んだ」と振り返った。そして「作品を作った以上、多くの人に見てもらう責任はある。できることはやりたい」(オカハラさん)とネット配信することを決めたという。

「休館も考えないと」

 前田さんは「ミニシアターは新進気鋭の映画監督たちにとって重要な場所。なくなってしまったら、若い芽を摘んでしまうことになりかねない」。前田さんはミニシアターの重要性を訴える。

 横川シネマでは、3月に入ってから来館者が激減。広島県の休業要請で4月22日から休館するまで、ほとんど観客がいない状態が続いていたという。溝口徹支配人は「スタッフは僕しかいないので、何とか耐えられる。でも、この状態が何カ月も続くようなら休館も考えなければならない」とため息をつく。

 広島県福山市にあるミニシアター「福山駅前シネマモード」も4月17日から休館に踏み切った。少しでも安心して映画鑑賞を楽しめるようにと、「道の駅さんわ182ステーション」(同県神石高原町)でドライブインシアターを行うことを企画したが、ちょうど前日に県から外出自粛要請が出され、中止となった。同館の藤井信(まこと)支配人は「1台5千円で、40台分のチケットは完売していたが、中止せざるを得なった」と肩を落とす。

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