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【アメリカを読む】「反封鎖デモ」にみる米国 規制に反発「補助金じゃなく、仕事がしたい」

5月1日、米東部ニューヨーク州オールバニーの州議会議事堂前で、経済再開を求めデモを行う人たち。カードには「貧困はウイルスよりも危険だ」と書かれている(上塚真由撮影)
5月1日、米東部ニューヨーク州オールバニーの州議会議事堂前で、経済再開を求めデモを行う人たち。カードには「貧困はウイルスよりも危険だ」と書かれている(上塚真由撮影)

 新型コロナウイルスの感染者が110万人を超えた米国では長引くロックダウン(都市封鎖)措置に反対し、経済活動の再開を求めるデモが広がっている。パンデミック(世界的な大流行)の最中に人々はどうして集まり、何を訴えているのか。ニューヨーク州北部にある州都オールバニで1日に開かれた抗議デモで参加者を取材した。(ニューヨーク州オールバニ 上塚真由)

■「マスクが必要なのはニューヨーク市だけ」

 1日にデモが行われた州都オールバニは、ニューヨーク市内から車で2時間半北上したところにある。

 コロナ禍の「震源地」となっているニューヨーク州だが、30万人を超える感染者の9割は、ニューヨーク市を中心とした州南部に集中。南北に約530キロの長さがある広大な州の大半の郡では、感染者が数十人から数百人程度だ。

 州都といえども、周りはのどかな田園地帯に囲まれるオールバニも、感染拡大で緊迫化するニューヨーク市内とは全く異なる風景が広がっていた。

 雨が降る中、州議会議事堂の前に集まったのは約300人。「仕事をさせろ」などと声をあげながら、クオモ州知事に対し、外出規制の解除や、経済活動の再開を要求。参加者の多くは星条旗を手にし、「貧困はウイルスよりも怖い」などと書かれたプラカードを掲示していた。

 デモ集団で最初に目に入ったのは、「マスクはニューヨーク市のためで、アップステート(州北部)では必要ない。われわれは6フィート(約1・8メートル)を保っている」というメッセージを書いたプラカードを掲げた親子。人口密度が低いオールバニでは、感染防止のためのソーシャルディスタンス(社会的距離)は自然と維持できているという主張だろう。親子はマスクも着用せず、デモに参加している。

 「ニューヨーク市内から来たのならば、取材はお断りよ」。40代と思われる母親はこうそっけなく語ったが、長引く外出制限について聞くと、怒りをあらわにした。

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