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【自宅で挑戦ふるさとの味】千葉「白樺派のカレー」 みそを使った大正ロマンの味

みその隠し味で大正ロマンのおいしさを楽しめる「白樺派のカレー」(江田隆一撮影)
みその隠し味で大正ロマンのおいしさを楽しめる「白樺派のカレー」(江田隆一撮影)

 白樺派文学が花開いた大正時代、千葉県我孫子市の手賀沼湖畔に暮らした白樺派の文人たちは、民芸運動を提唱した思想家、柳宗悦の湖畔の館で、みその入ったカレーを味わったという。この大正ロマンの味は長く忘れられていたが、地元有志が、当時の料理書などを手掛かりに再現。平成19年に「白樺派のカレー」と名付けられて再び世に送り出された。

 100年前のある日、柳邸で作陶に取り組んでいたイギリス人陶芸家、バーナード・リーチが柳の妻、兼子さんに言った「みそを入れたらおいしいだろう」が誕生のきっかけ。生前の兼子さんが、文芸雑誌にこの思い出を載せたことで、このユニークなカレーが注目されることになったという。

 復活から13年。我孫子市内の小中学校給食メニューにも採用されて、故郷の味として定着した。通販で手に入るレトルトパックも開発され、これはポーク、チキン、ビーフの3種類。2年前には、地元の川村学園女子大学の学生が考案した、トマトジャム入りが登場している。

 白樺派のカレーの名称は「白樺派のカレー普及会」が管理している。「カレー粉は100年前と同じメーカーのもの」「肉(牛、鶏、鴨、豚)は国産」など、使用素材の規定は厳格だが、それは飲食店で提供する場合のこと。みそを入れることを忘れなければ、白樺派のカレーのエッセンスを取り入れた「わが家の味」は大歓迎なのだ。

 みその隠し味は共通でも、そのほかのレシピに細かい規定はない。ちょっとした工夫で味が変化するバリエーションの広さが白樺派のカレーの魅力だ。我孫子に暮らした白樺派作家でも、志賀直哉と武者小路実篤では個性も作風も違うのと似ている。(江田隆一)

 家にいざるを得ない毎日が続く中、せめて観光気分が味わえるよう、各地のグルメをレシピつきで4月29日から5月10日まで毎日1品ずつ紹介します。ぜひ挑戦してみてください。

材料(5人分)

カレー粉(大正時代の定番だったネスレの「C&B純カレーパウダー」を推奨)大さじ2

タマネギ5個

ニンジン1本

ジャガイモ2個

牛肉200グラム

小麦粉40グラム

牛脂適量

バター40グラム

からし粉適量

ショウガ適量

酒適量

塩・コショウ適量

みそ(粒みそを推奨)お好みで

作り方

〔1〕鍋にバター、みじん切りの玉ねぎを入れて、ペースト状になるまで炒める。

〔2〕水を入れ、一口大に切ったニンジン、ジャガイモ、牛肉、塩、コショウ、カレー粉、からし粉を加えてよく煮る。

〔3〕牛脂で炒めた小麦粉を2に入れる。

〔4〕さらに煮てとろみがついたら仕上げにすりおろしたショウガ、酒を入れ味を調える。

※隠し味のみそを入れるタイミングに特に決まりはなく、量も好みに合わせて加減する。

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