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抜擢と熟成、外部登用…武田薬品の人事戦略はグローバルのイロハ

未来を創る<3>

 ビジネスの世界で「VUCA(ブーカ)の時代」という言葉を聞く機会が増えている。変動性、不確実性、複雑性、曖昧性を表す英単語の頭文字をとった言葉で、デジタル化やグローバル化が進み、未来が予測しにくい現代を表現する。この時代に組織を大きく変える武田薬品工業は、どこでもリーダーシップを発揮できる人材の育成を経営戦略の一つに位置付けている。若手から経営陣一歩手前まできめ細かいプログラムを用意。混沌とした、不確実な時代を生き抜くリーダーを育てていくことが、会社の成長に直結する。

八ケ岳研修の目的は…

 長野県と山梨県にまたがる八ケ岳に、入社して10年にも満たない若手社員が数十人集まっていた。2メートルほどの高さに積み上げられた丸太を15人1組で手をつなぎ、離さずに乗り越える課題が与えられた。

 これが意外と難しい。

 「頑張って」「こっちに移ったほうがいいよ」。互いに励まし合いながら、誰がどう動き、誰がどう支えるかなどを的確に指示しなければならない。チームを信頼できるか、追い込まれた瞬間に正しい判断ができるかが問われる。

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 武田の日本拠点では国内の社員を、グローバルでもリーダーとなれる人材に育てようと、若手のための「挑」という育成プログラムを持つ。研究や営業、工場など各部門の上司から推薦を受けた数十人ほどが半年間を通じてリーダーとしての心構えを身に付け覚悟を決める。八ケ岳の研修はプログラムの一端だ。

 プログラムでは、このほかにメインの課題が与えられる。平成29年度はチームに分かれて武田が生産性をあげるための戦略を練った。参加者は通常業務の傍ら、電話会議などのやり取りを重ね、最終的には経営陣に直接、英語で発表した。

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