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【安倍政権考】社会部出身の総理番が感じた首相との距離感

記者団の質問に答える安倍晋三首相。通常であれば、この程度の近さだが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、双方の距離を保つようになった=3月24日午後、首相公邸(春名中撮影)
記者団の質問に答える安倍晋三首相。通常であれば、この程度の近さだが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、双方の距離を保つようになった=3月24日午後、首相公邸(春名中撮影)

 社会部で約7年間、事件や災害などを取材してきたが、今年2月に政治部へ異動になり、新型コロナウイルスへの対応に追われる首相官邸の担当に就いた。安倍晋三首相の日々の動向を追う「総理番」の業務を任されたが、そこでは首相と総理番との間に心理的な距離があるのを感じている。それは、首相と国民との距離にも当てはまるのではなかろうか。

 「番記者」と言うと、特定の政府要人らを担当し、自宅周辺などで直接接触する機会をうかがう「夜討ち」「朝駆け」を敢行するなど日々、相手の動きを追う報道各社の記者のことだ。相手と信頼関係を構築し、重要な発言を引き出したり、表情の変化から動きを察知したりする。その役割は社会部でも政治部でも変わらない。

 総理の番記者-。そんな大役が自分に務まるだろうかと不安に思ったのはつかの間。総理番の主な仕事は官邸の玄関で待機し、首相をはじめ政権幹部の動静を記録するとともに面会に来る人物の動向を確認することだった。官邸の主である首相本人と名刺交換する機会もなく、首相が総理番一人一人を認識することもなさそうだ。

 一見すると地味だが、政府の最前線の動きをとらえる重要な仕事だ。その場面は着任後、すぐに訪れた。

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