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発注ほぼ0で売上7割減 老舗酒屋27歳女将の上昇機運

看板商品の「金持酒」をアピールする清水志野さん=広島市佐伯区
看板商品の「金持酒」をアピールする清水志野さん=広島市佐伯区
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 新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に追い込まれた広島市の老舗酒店の若女将(おかみ)。花見シーズンとなる3~4月はかき入れ時になるはずだったが、自粛ムードが強まり、出展予定のイベントがすべて中止になったこともあって主力商品の銘酒が在庫の山に。このままでは「給料も出ない」事態に陥る-。若女将は自分の店だけではなく、地元にも助けとなるような一手を打ち出した。

倉庫に山積みの酒瓶

 造幣局広島支局(広島市佐伯区)に通じる長さ約1・5キロのコイン通り商店街の一角に、酒店「用品名酒センター 元祖金(かね)持(もち)本舗」がある。明治44年創業の老舗で、同社のオリジナル銘酒「金持酒」は米のうまさを引き出したすっきりした味わいで女性からも「飲みやすい」などと好評だ。

 「3~4月に数多くのイベントに出展し、巻き返しを図るつもりでした。ところが、軒並み中止になって全部売れ残ってしまった」

 同店の4代目女将、清水志野さん(27)はため息をつく。倉庫に案内されると、そこには酒瓶が山のように積まれていた。清水さんによると、その数は300ミリリットル瓶約2千本、4合瓶約150本、1升瓶約100本にのぼる。倉庫では収まりきらず、別の蔵にも保管しているという。

 緊急事態宣言が全国に拡大し、広島県内でも飲食業などに対して休業要請が出る中、対象外となった同店は午前9時から午後10時まで営業している。だが、酒類を卸している飲食店や居酒屋、クラブ、バーなどからの発注はほとんどなし。最近の売り上げは約7割減で、3月入荷分の決済もままならない状態。「私たち家族の給料をゼロにしないとやっていけない」。このままいくと6月決算は大幅な赤字の見通しとなっているという。

嫁vsコロナ

 京都から嫁いできて約7年。2男2女に恵まれた。次男が保育園に入ったのを機に、昨年末頃から仕事に復帰。東京や大阪の業者に営業をかけて、今春をめどに販売に力を入れようとした矢先に、新型コロナウイルスの脅威が襲った。

 「このままでは5代目に継がせることもできない。何とかしないと…」と、思いついたのがクラウドファンディング(CF)を活用した資金調達だった。

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