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【原坂一郎の子育て相談】養子縁組の子供、怒るのはダメ?

 養子縁組前提で、まもなく2歳になる男の子を預かり、委託期間中です。担当者から「委託期間中は怒らないでください」との指示があり従ってきました。3カ月が経過し、わが家にも慣れたのか自己主張もできるようになり、かわいくて仕方がないのですが、最近、気に入らないことがあると手当たり次第にものを投げるように。危ないのできつく怒ろうと思うのですが、指示もあったので迷っています。もっとひどくならないうちに改善したいのですがどうすればいいでしょう?

 里親を希望される方は、本当に優しい人が多いことを私は知っています。子供に自己主張が出てきたことを、「自己主張もできるようになった」と、まるで喜ばしいことのように言うあなたもやはり優しい人です。

 小さな子供は、自分と関わる人には、「試し行動」と呼ばれることをします。わざと甘えたり、むずかったりして、どんな反応を見せるか試し、その人の本質を探るのです。「怒らないでください」と言われたのはそのためです。

 あなたは見事に合格しました。自己主張が出るようになったのも、「この人ならすべてを受け止めてくれる」という安心感を得たからこそ。もう、しつけを始めても大丈夫です。でも、しつけは「怒ること」ではありません。「教えること」です。ものを投げたなら、大声で叱ったり手をたたいたりする必要はなく、「メッ!」と、ひと言を言い、「投げたらダメ」と言うだけでOK。それを何度も繰り返してください。

 子供はそんなことをするたびに理由があるはずなので、その理由を探り、それを代弁して言ってやると、あなたへの愛情と信頼感がますます募ります。そこできつく叱ると、かえってひどくなり、新たな問題が起こるかもしれません。

 人の行動を変えるのは厳しさではなく優しさです。あなたのその優しさがあれば、子供は必ず変わっていきます。彼が成長するまで、できるだけ長くそばにいてあげてほしいと思います。

(こどもコンサルタント)

原坂一郎 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士。

 子育てに関する悩みをお寄せください。原坂一郎先生が回答します。〈メール〉life@sankei.co.jp

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