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ガーゼでも布でもなんでもマスクにするゴムひもが人気 内職さんの何気ないアイデアが商品化に

商品開発の経緯を説明する土屋香南子社長。今後もマスクが入手できず困っている人の役に立ちたいという(松本浩史撮影)
商品開発の経緯を説明する土屋香南子社長。今後もマスクが入手できず困っている人の役に立ちたいという(松本浩史撮影)
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 新型コロナウイルスの感染拡大に収束の見通しが立たず、予防に役立つマスクの不足が深刻化する中、長野県小諸市で生活雑貨の企画・販売を手掛ける「A・Y・Judie(エイワイジュディ)」が、ゴムひも付きクリップ「なんでもマスク」を考案した。使い勝手がよく、カラフルな色合いでおしゃれ感も出ることから、評判を呼んでいる。内職に勤しむ主婦の何気ないアイデアが商品化に結びついたといい、思いもかけず、世のため、人のために役立った。(松本浩史)

「いいじゃない」

 3月26日、新型コロナの影響で売り上げが減少し、どうしようかと土屋香南子社長は、実母でもある順子会長と社屋2階の一室で今後の対応を話し合っていた。そこに、内職をお願いしている40代の女性がフラッと訪れ、マスク代わりに使うハンカチやペーパークロス、ガーゼに取り付けるゴムひものアイデアをさらりと提案した。

 同社は、働く女性に受け入れられるネックストラップなどを扱っており、例年ならば、新シーズンを迎える4月前は書き入れ時。土屋社長は「3月の売り上げは前年比で約3割も減少した」と打ち明ける。ゴムひもならサンプルがいくらでもある、クリップもそう、縫製ならどの内職さんもこなせる…。「いいじゃない」。即決だったという。

 もともと、窮余の一策として、同社のスタッフでは、手作りマスクを売り出す案が検討されていた。だがやはり、医療に関わる商品を売り出すことには、本業ではないから、ためらいがあった。かといって、手をこまねいていては、社業は傾く。暗澹(あんたん)たる雰囲気に突如、差し込んだ光明だった。

 その場で、「なんでもマスク」という商品名にすることも決まり、ほどなく試作品も出来上がった。30、31両日に取引関係にある雑貨店のバイヤーに資料を送って反応をうかがったところ、「『これはいい』という感じではなかった」(土屋社長)という。それでも4月1日の夕方に、プレスリリースの専門サイトへのアップに踏み切った。

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