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【日本語メモ】「~分咲き」は洋数字で

 令和2年の春は、とてもお花見に出かけたくなるような気分にはなりませんでした。新型コロナウイルスの影響で外出自粛要請が出され、張り詰めた重苦しいムード。知らぬ間にシーズンは過ぎましたが、それでも桜をはじめ春の花は咲きます。筆者の通勤の途中にも、桜の花は美しく咲き誇っていました。

(1) 夙川公園の桜は七分咲きだ。

 夙川公園(兵庫県西宮市)は関西の桜の名所です。産経ハンドブックでは、洋数字と漢数字の使い分けを細かく規定しています。この場合の「分」は「ある物をいくつかに等分したものの一つ。特に10分の1」(広辞苑)。割合を表す数字なので洋数字です。個人的に「~分咲き」は漢数字の方が風情はあると思うのですが…。

(正解例)夙川公園の桜は7分咲きだ。

(2)お笑いのメッカである大阪に進出した。

 「メッカ」は、大辞泉によると「サウジアラビア中西部にあるイスラム教の聖地。ムハンマドの生地。カーバ神殿があり、全イスラム教徒の巡礼の地」。転じて「ある物事の中心地として、多くの人が集まったり憧れたりする場所」を指すようになりました。しかし、近年は宗教的な意味以外で使用するのは避けるようになり、例文のようなケースでは「本場」「中心地」「聖地」「名所」などと言い換えます。

(正解例)お笑いの本場である大阪に進出した。

(3)漁船は港から流失し、沖で発見された。

 「流失」は「流れてなくなる」こと。「家屋が流失」「田畑が流失」などの用例が挙げられます。「流出」は「流れ出る」こと。「情報が流出」「人口が流出」というように使います。例文では、漁船は発見されているので、なくなってはいません。そこで「流れ出す」に直しました。

(正解例)漁船は港から流れ出し、沖で発見された。

(4)国道476号(大阪内環状線)で大阪府吹田市に向かう。

 「国道479号」は別名「大阪内環状線」。大阪府豊中市から大阪市住之江区に至る幹線道路です。もともと府道でしたが、平成5年に国道に格上げされました。「国道476号」は福井県の道路。大野市から敦賀市を結びます。これは実際に校閲部が直したケースです。おそらく下1桁の「6」と「9」を打ち間違えたのでしょう。3番違うだけで、全然違う場所の道路になるので要注意です。

(正解例)国道479号(大阪内環状線)で大阪府吹田市に向かう。

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