PR

ニュース プレミアム

検査の時間短縮やリスク軽減 新型コロナに挑む関西企業

 このキットでは、感染2日以降の初期に生成される抗体と、感染後しばらくしてから生成される抗体に対応する2つのタイプを用意しており、併用すればより検査の精度が高くなる。

 同社は提携先の中国の診断医薬品メーカーからキットを輸入。このメーカーによる臨床試験では約95%の精度で診断でき、中国では標準診断法の一つとして診断ガイドラインに採用されている。

 キットは国内の医療機関でも研究用試薬として使えるが、対外診断用医薬品の承認は得ていない。同社はキットを簡易検査で利用し、陽性反応が出れば診察時の症状やPCR検査の結果などと合わせて診断する使い方を想定する。

 現在は公的医療保険の適用外で検査費用などは自己負担になるが、それでも発売以降、医療機関や自治体などから注文が相次ぎ、在庫切れの状態になっているという。クラボウは1日1万検体分を供給している。同社の担当者は「十分な在庫を準備したつもりだったが、想定以上に注文が殺到している」としている。

産学連携でワクチン

 感染を防ぐためのワクチン開発に取り組む企業もある。大阪大発の創薬ベンチャー、アンジェスは大阪大などと共同で、新型コロナの感染を防ぐDNAワクチンの開発に着手した。タカラバイオ(滋賀県草津市)がワクチンの製造を手掛け、ダイセルが細胞内へ薬剤を送る技術で参画。「オール関西」で今秋にも臨床試験を始める。

 アンジェスによると、DNAワクチンは新型コロナのDNAだけを使う新たな手法で開発するため、病原がなく安全性が高い。投与後に体内で免疫ができれば、感染や重症化が抑えられるという。DNAは大腸菌を使って製造し、短期間での大量生産も可能。

 共同開発する大阪大の森下竜一教授(遺伝子治療)は、DNAワクチンについて「製造工程でも病原体を用いず、通常の設備でも安全に製造できる」と利点を強調する。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ