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【一聞百見】棋士になったユーチューバー「アゲアゲさん」 将棋棋士 四段・折田翔吾さん

 昨年11月、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた編入試験第1局。「大一番。負けたらその後の試験の行方を左右する」と意気込んだ。対局直前、作法通り順番に駒を並べるはずが、順番を間違えた。緊張していたせいだ。だが、うまく勝利を収めた。昨年末の第2局は敗れた。「落ち込みました。次の対局のために勉強法を修正しました」。その甲斐あって今年1月の第3局、2月の第4局に勝利し、棋士の夢をつかんだ。挫折しつつも、あきらめずに将棋に向き合ってきた。奨励会時代はあれだけ負けたにもかかわらず、退会後にプロ相手に勝ち続けることができたのはなぜだろう。

動画を撮影する折田翔吾さん。「棋士になってもユーチューブは続けたいです」=大阪市内(前川純一郎撮影)
動画を撮影する折田翔吾さん。「棋士になってもユーチューブは続けたいです」=大阪市内(前川純一郎撮影)
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 「それは、ファンの支えだと思います」ときっぱり。「ファンがいなければ、受験できるまで頑張れなかったと思います。ファンに喜んでもらえる棋士になれたらと思っています」。プロになってもユーチューブは続けるつもりだ。

                 ◇

【棋士になるには】 

 原則、棋士養成機関の「奨励会」に入会する必要がある。最高の三段に昇段すると半年をかけてリーグ戦を戦い上位2人がプロの四段に。規定で原則26歳まで。これ以外に棋士編入試験もある。アマチュア出場枠がある公式戦で10勝以上し、かつ勝率6割5分以上の成績を収めれば受験資格を得る。試験は若手棋士5人と対局し3勝で合格。これまでアマからプロになった棋士は4人目で、現行制度の試験合格者は41歳で棋士になった今泉健司四段(46)以来2人目。

【プロフィル】おりた・しょうご 平成元年、大阪市出身。13年、小学6年生でインターネット将棋を始めたのをきっかけに16年、中学3年生で奨励会に6級で入会。23年、21歳で三段に昇段し、プロへの最終関門・三段リーグに参戦したが28年3月、年齢制限の26歳を迎えて退会。翌月からユーチューブで将棋の実況を始めた。29年に全国アマチュア王将位大会で準優勝するなどアマ棋戦で活躍し、30年プロ公式戦の銀河戦に参加。昨年8月、棋士相手に10勝2敗の成績を収め、棋士編入試験の受験資格を得た。今年2月、3勝1敗で試験に合格し4月から棋士に。

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