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【松本真由美の環境・エネルギーDiary】ドイツの省エネに優れた学校を視察 脱炭素化に必要なモノとは

独オスナブリュック市内のハーマン・ノール・スクールにある木製三重ガラスサッシ
独オスナブリュック市内のハーマン・ノール・スクールにある木製三重ガラスサッシ
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 ドイツ北西部のニーダーザクセン州オスナブリュック市を1月下旬に訪ね、シュタットベルケ(電力、熱などのエネルギー供給や、上下水道、公共交通など地域にさまざまな社会サービスを提供する地方自治体出資の都市公社)の取り組みなどを視察してきました。今回は、オスナブリュック・シュタットベルケ主導で省エネに配慮して建設された学校を紹介します。

建物の省エネを推進

 ドイツは1977年に断熱政令を施行し、建物の省エネ性能の向上を進めました。2002年には省エネルギー政令「EnEV」を施行し、12年以降、すべての新築建物に最低エネルギー基準を適用することを定めました。

 さらに独連邦政府は、復興金融公庫(KfW)CO2建物改修プログラムに対し、11年に9億3600万ユーロ(約1100億円)、12~14年まで年間15億ユーロと予算を拡大し、既存建築物がEnEV基準を満たすための改修工事を推進してきました。21年からはゼロエネルギー建築の義務化を予定しています。

 16年11月に閣議決定した地球温暖化対策の長期計画「Climate Action Plan 2050(気候保護計画2050)」では、建築物の温室効果ガス排出量を30年に1990年比66~67%減と大幅な削減目標を掲げています。

 この計画では、新築や既存の建築物について、2050年までに建物のエネルギー需要を最低限に抑え、どうしても必要なエネルギーは再生可能エネルギーで賄うとしています。

 同年までに、既存建築物(ストック)平均で、住宅は1平方メートル当たり年間40キロワット時、非住宅は同52キロワット時のエネルギー需要を目指します。また、化石燃料を用いた熱供給の段階的廃止も盛り込まれています。

パッシブハウス

 視察した同市内のハーマン・ノール・スクールは特別支援学校で、14の教室と音楽、芸術などの専門室で構成されています。10年に建てられたこの学校はパッシブハウスに認定され、屋根には太陽光発電システムを搭載しています。

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