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【熊木徹夫の人生相談】ママ友とのグループLINEが面倒

相談

 40代の主婦。特定の人とグループでメッセージをやりとりする「グループLINE」との付き合い方に悩んでいます。

 高校生の息子の友人の母親数人で作ったグループLINEはやりとりが頻繁で、数時間、見ないうちにやりとりが数十件も進んでいます。私だけ流れに乗って返信ができず、そのまま、ただ眺めてるだけで数カ月が過ぎました。きっと「愛想のない人だ」と思われています。保護者会で会ってもどう声をかけていいのか分からず、何となく気まずい空気です。最近では、ママ友LINEが来るたび少し気持ちが重たくなり、ちょっと恐怖症ぎみです。私はどうすべきでしょうか。

回答

 最近巷で「KY」(空気読めない、の意)という言葉がよく使われています。昔から、空気を読むのが苦手な人はいくらでもいたのですが、それをわざわざ概念化・言語化することで、「KY」な“存在”が改めて顕在化してきた。その結果、この「KY」という言葉は一種の侮蔑語として機能するようになり、人々は「KY」呼ばわりされないよう慎み深く行動するようになったのです。

 一方、生来空気を読むのが苦手な人達は、全く違う二つのパターンの適応行動をとる。その一つは、居直って空気を読もうとしないで暮らすこと。このような人々が「KY」の典型となる。もう一つは、どこまで空気を読めばいいのか分からないので、遮二無二空気を読もうと足(あ)掻(が)くこと。これは一種の過剰適応で、私はこれを「もう一つのKY」(空気読みすぎ、の意)と呼んでいます。「KY」と「もう一つのKY」は全く違う表現型ですが、表裏一体を成すものです。

 あなたは、この「もう一つのKY」ではないでしょうか。これは特に女性グループにおいて顕著ですが、ある空気を醸し出すことができる一部のメンバーが主導者となり、グループのあり方が決められていく。“ノリ”のいいメンバーは、そこにどんどん言葉を重ねていく。あなたは、その一連の流れを注視し続けるものの、介入のスキを見つけられず取り残されていく。しかし、この流れに乗れないのはあなたの責任ではないし、他のメンバーも特段それを求めてはいないのです。

 あなたは、今のままでは息苦しくないですか。あえて「KY」な雰囲気を身につける勇気を持ちませんか。空気を読み合い支配し合う関係から逃れると、随分楽な生き方ができるはずです。

回答者

熊木徹夫 精神科医。昭和44年生まれ。「あいち熊木クリニック」院長。著書に「自己愛危機サバイバル」「ギャンブル依存症サバイバル」(ともに中外医学社)、「精神科医になる~患者を〈わかる〉ということ~」(中公新書)など。

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 〈メール〉life@sankei.co.jp

 〈FAX〉03・3270・2424

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