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【日本語メモ】逆エープリルフール

校閲部
校閲部

 今年も4月1日の「エープリルフール」が近づいてきました。

 この日は新年度に切り替わるとともに、企業が公式サイトで趣向を凝らした“ウソ”を発表するのが恒例となっています。

 昨年は、「フランスでクロワッサンの化石を発見」「ケンタッキーフライドチキンが『骨だけケンタッキー』を発売」などと定番のものがあったほか、新元号の発表日と重なったため、元号を予測したさまざまな臆測が冗談を交えて流れていました。

 そのような中で、ネット上ではあるキーワードが話題になっていることに気づきました。

 それは「13年に1度の逆エープリルフール」というものでした。

 <中世のヨーロッパでは3月25日を新年として祝っていたが、1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用した。これに反発した民衆が4月1日を『嘘の新年』として騒ぎを始めたため、これに怒ったシャルル9世が民衆を処刑してしまう。処刑された者の中に13歳の少女がいたことから、シャルル9世に対する抗議とこの事件を忘れないよう、毎年4月1日を『嘘の新年』として祝うようになった。これがエープリルフールの始まりであり、処刑された少女を追悼して、1564年から13年ごとに一日中嘘をついてはいけない日とする風習が生まれた…>

 これを知ったあと神妙な気持ちになり、改元の発表日とも重なって、この年は冗談も嘘も言ってはいけないのかと納得していたところでしたが、後になってこれもちゃっかりネタだったことが分かり、ホッとすると同時にまんまと引っかかってしまった自分に苦笑したものでした。

 ITが進化した現代では、ネット上にフェイクニュースがあふれ、AIを駆使して各国首脳の会見での発言を部分的に作り変えたフェイク動画まであって、どれが本当でどれが嘘なのかを見分けるのが難しくなってきているのが実情です。

 校閲作業をする中、事実関係を確認するときの手段として、手元に資料がない場合にはネットで検索をすることもあります。ところが間違った情報が拡散していることも散見されるので、書かれている内容をうのみにせず真偽を判断しなければいけない技量も求められている時期に差し掛かっています。

 新聞づくりにおいても、誤った内容の記事を載せてしまい、読者から「フェイク新聞」などと皮肉を言われることがないよう、毎日が「逆エープリルフール」となるように心がけたいものです。

(二)

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