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覚醒剤密輸で「ショットガン方式」横行 小分けで運搬、民泊悪用も

インバウンドの影で…

 小分けにした違法薬物を複数の国際貨物便に隠し、国内の特定の場所に発送する手口も、ショットガン方式のバリエーションの一つとして確認されている。中でも、インバウンド(訪日外国人客)需要で普及した民泊施設が、受取場所として悪用されるケースが目立っているという。

 東京税関が昨年8月に摘発した覚醒剤密輸事件では、東京都周辺の複数の民泊施設が送り先として使われた。玩具を箱詰めしたように偽装した段ボールに約2キロの覚醒剤を隠匿し、米国から発送。約1カ月の間に計8回に分けて、五月雨式に届くようにしていた。

 関与していたのは外国人密輸グループ。東京税関によると、以前はホテルでの受け取りが主流だったが、近年は民泊施設が目立つようになった。税関幹部は「外国人が出入りしても怪しまれにくいと考えたのだろう」と指摘する。

 海外から日本へ荷物を発送後、密輸グループの一員が来日して民泊施設に滞在して荷物を受け取り、国内の密売組織側に渡した後に出国する。日本での滞在が短期間で済むため、摘発のリスクを下げる狙いがあるとみられる。

押収は過去最多に

 税関が水際で密輸の取り締まりを担っているが、摘発には「1件に相応の人員を要する」(税関関係者)のが実情。犯行グループにとってショットガン方式は、「数をこなす」ことで摘発をすり抜ける確率を上げられる利点があるとされる。

 東京税関によると、昨年1年間に摘発した航空機の旅客による覚醒剤密輸は179件で、押収量は348キログラムに上った。件数・押収量とも前年比2倍超となり、過去最多を記録。税関幹部は「密売組織が国内の供給量確保のために、空港経由の密輸を活発化させている」と警戒を強めている。

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