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【大相撲徳俵】「集中できない」「寂しい」 初の無観客となった春場所 力士たちはどう感じたか

 平幕碧山は一時は優勝争いの単独トップに立つなど健闘。11勝4敗で技能賞を獲得した。碧山は「稽古場横綱」と呼ばれるほど稽古で強さを発揮する力士。しかし、これまでは本場所になると力を出せずにいた。

 今場所の館内は静まり返り、稽古場みたいだった。「体が稽古場みたいな動きをしている。お客さんがいないからめちゃめちゃ気合が入ることはないし、緊張もしないし」と碧山。普段着で相撲を取れたことが、好結果に結び付いたようだ。

 普段は大声援が飛ぶ土俵入りも今場所は静けさが包んだ。鶴竜は横綱土俵入りについて、序盤は「違和感を覚えた」という。四股を踏むたびに観客が発する「よいしょ」の掛け声が聞こえない。それでも次第に慣れ、終盤には「全然余裕です」と笑みを浮かべていた。

 一方で取組の時は「集中できる」と無観客をプラスにも捉えていた。白鵬との千秋楽相星決戦に敗れて優勝は逃したが、3場所連続休場明けで12勝3敗は上々の成績。千秋楽を終えた鶴竜は、「テレビの前で一生懸命応援していただいた。年に1回の大阪場所。来年は足を運んで楽しんでもらえたら」と力士会長の顔で話していた。

 力士たちは今回の春場所を通じて、声援のありがたみを再認識したはず。5月の夏場所になるかその先になるかは分からないが、通常開催に戻ったときに観客を沸かせる相撲をきっと取ってくれることだろう。(運動部 浜田慎太郎)

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