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【河村直哉の時事論】新型コロナ グローバリズムを再考する

22日、新型コロナウイルスの感染が広がる米ニューヨーク(ロイター)
22日、新型コロナウイルスの感染が広がる米ニューヨーク(ロイター)

 世界が新型コロナウイルスによる危機に陥っている。日本国民、さらに人類が協力してこの災禍を乗り越えなければならない。同時に、中長期的にものごとを考えることも必要である。筆者には、新型コロナ禍は過剰なグローバリズムの再考を求めているように思われる。

国家への回帰

 コロナ禍が終息するまで、疫学的にも経済的にもあらゆる手段が講じられなければならないことは、いうまでもない。日本でも事態がさらに深刻になる兆しが見えれば、緊急事態宣言を出すことをためらってはならない。

 いま世界では、グローバル化から国家へ回帰する動きが急速に進んでいる。各国が他国からの入国停止・制限措置を取っている。さらに国単位や州単位で外出禁止令が出されている。フランスでは違反者に罰金が科される。国家が権力を強め個人の私権を制限しているのである。アメリカの外出禁止が州単位なのは地域差があるためで、すでに国家非常事態宣言を出しているから、起こっていることは同じといえる。

 これまでも当欄で触れたように、国家は国民を守るためにある。この原則から考えれば、これらの動きは当然のことである。日本では、過去の戦争への過剰な反動から、国家権力を警戒する傾向が強い。緊急事態宣言についても、国会で慎重な意見が多く出た。しかし国民を守るために国家は適切な権力を持たなければならない。緊急事態宣言下でも外出自粛などは日本では要請・指示にとどまり、強制力はない。

グローバル化ゆえの打撃

 コロナ禍によって世界のサプライチェーン(供給網)は寸断され、人の流れも止まった。打撃は世界の広範囲の産業に及んでいる。投資マネーもパニック的に収縮し、株式相場は暴落した。グローバル化された世界が、まさにそのグローバル化によって大打撃を受けている。

(次ページは)リスクも拡散

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