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【日本語メモ】予定先延ばしなら「延期」

 2020年春、人類は未知の新型コロナウイルスに遭遇しています。感染が収まらず、選抜高校野球大会の中止をはじめ、さまざまなイベントが中止や延期に追い込まれています。「延期」といえば、みなさんは「延期」と「順延」の違いを正しく理解しているでしょうか。

(1)悪天候のため、試合は3日後に順延された。

「順延」はきょう中止ならあす、あすも中止ならあさってと、一日一日順繰りに日を延ばすという意味です。例文は「3日後」なので、「順延」を使うのは誤りです。「雨天順延」という言葉から、おおまかに「延期」のイメージを思い起こして誤用してしまうのかもしれません。

(正解例)悪天候のため、試合は3日後に延期された。

(2)失業しても、母は押っ取り刀で家計を切り盛りした。

 「押っ取り刀」は「腰に差すひまもなく、刀を手にしたままであること。緊急の場合に取るものも取りあえず駆けつけるさま」(大辞林)です。例文としては「緊急時に、押っ取り刀で駆けつける」などが考えられます。しかし、「押っ取り」の語感から「おっとり」の派生語と勘違いしている人もいるようです。「おっとり」はのんびり、ゆったりしているさま。正反対の意味です。

(正解例)失業しても、母はおっとりかまえて家計を切り盛りした。

(3)自分で決めた時間に遅れるとは、もっての他だ。

 この場合の「もって」は「以て」と書きます。「故事・俗信ことわざ大辞典」によると、「以ての外」は「事柄が常識や予想を越えていて程度がはなはだしいこと」。「ほか」はこの場合は「範囲の外」という意味合いなので「外(ほか)」が正解。「思いの外に到着が早い」というような使い方があります。「他(ほか)」は「それ以外」ということなので「他の人」「他に方法がない」という場合に用います。

(正解例)自分で決めた時間に遅れるとは、もっての外だ。

(4)子供のほしいままに玩具を与える。

 「ほしいままに」は「勝手気まま、やりたいままに振る舞う」ことという意味です。用例としては「権力をほしいままにする」など。このケースでは、相手の欲求について表現しているので「ほしがるままに」というふうに直します。

(正解例)子供のほしがるままに玩具を与える。

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