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「まるで新型コロナの予言」 米パニック映画「コンテイジョン」 専門家は「冷静に対応を」

映画「コンテイジョン」のスティーブン・ソダーバーグ監督。「この映画は目に見えないものを敵にした怖さがある」と語っていた=平成23年11月10日、東京都港区(荻窪佳撮影)
映画「コンテイジョン」のスティーブン・ソダーバーグ監督。「この映画は目に見えないものを敵にした怖さがある」と語っていた=平成23年11月10日、東京都港区(荻窪佳撮影)

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、人類が未曾有のパンデミックに襲われる米パニック映画「コンテイジョン」(2011年)が「まるで予言だ」とインターネット上などで注目を集めている。専門家らは「パニック映画は極端な例で現実には起きないが、警鐘と受け止めるべきだ」と注意を促す一方、日本人が比較的冷静に対応していることを評価している。(池田証志)

最悪のシナリオ

 コンテイジョンとは、英語で「感染」のこと。監督はアカデミー賞受賞歴のあるスティーブン・ソダーバーグで、マット・デイモンやグウィネス・パルトローら名優が競演し、評判も上々だった。

 「MEV-1」と名づけられたウイルスは感染率が高く、2、3日で発症。せきや発熱に始まり、数日で脳が侵され死に至る。人類の12人に1人が感染し、うち4人に1人が死亡するかもしれないという設定だ。

 「恐怖はウイルスより早く感染する」という映画のキャッチコピー通り、人々は恐怖にとりつかれ、スーパーの食料品や日用品を買い占める。州境が閉鎖され、学校は休校。看護師は感染を恐れ、職場を放棄する。医療崩壊だ。抑制的な情報公開に不信感を抱いた米国民は、インターネット上のデマを信じ、暴動が起きる。やがて警察による治安維持も不可能になり…。

 描かれたのは、まさに最悪のシナリオだ。

映画のようにはならない

 映画では、初期感染者の接点は中国、ウイルスの起源はコウモリとみられると設定している。現在進行形の新型コロナウイルスの到来を予期していたかのようなストーリーだ。

 しかし、「致死率が高過ぎると、パンデミックを起こせない。映画のような規模にはならないので、冷静に対応してほしい」と話すのは、感染症に詳しい新潟大の斎藤玲子教授(公衆衛生学)。致死率が高過ぎると、ウイルスが寄生した人間を滅ぼしてしまい、他の人間に乗り移ることができなくなってしまうというのが疫学の定説だという。

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