PR

ニュース プレミアム

【衝撃事件の核心】コツメカワウソ取引禁止の抜け穴 新型コロナでダブつく市場

1匹400万円?

 コツメカワウソは、環境悪化やペットにすることを目的とした乱獲などで生息数が減少。そのため、昨年8月のワシントン条約締約国会議では条約の付属書1(サイテス1)への掲載が決まり、同11月26日から国際商取引が禁止された。同時に国内法も改正され、国内での売買や譲渡なども原則できなくなった。

 ただ、例外もある。同日までに国内で取得、あるいは輸入された個体は環境相に登録でき、登録個体同士の子も同様に登録が認められる。この登録票があれば、国内で売買できる仕組みとなっているのだ。

 サイテス1になれば希少価値が高まり価格高騰は必至という。静岡県の動物園「イズー」園長で動物商の白輪剛史さんは「これまでの100万円というのも、実は仕入れ値が格安の密輸個体に引き下げられた相場で、適正な小売価格は約200万円。今後はそれが倍以上にはなる」と話す。

 府警によると、こうした状況を狙い、サイテス1への格上げ前に密輸の動きが活発化することはよくあるという。今回逮捕された男は環境省に法改正について問い合わせた上、密輸直前にも1度タイを訪問。捜査関係者は「自営業で生活も苦しいのに、自分で飼うためだけにここまでするだろうか」と首をかしげる。

登録審査に課題

 密輸がやまないのは裏を返せば、登録審査をすり抜けられると考える業者がいるということだ。国際的な野生生物取引監視団体「トラフィック」の浅川陽子さんは現行の審査について、「規制前に国内にいたことさえ証明できれば登録できる。親子関係のチェックも厳密でなく、密輸個体を登録個体の子として申請する方法が抜け穴になる恐れもある」と警鐘を鳴らす。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ