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【日本語メモ】彼の批評は的を射ている

 今年は、最後の大学入試センター試験があり、2月には国公立大学の2次試験がありました。新聞やウェブには入試問題を抜粋したりして掲載していますが、問題をみても、なかなか昔覚えた知識はよみがえってこず。頭の中がさび付いているなと痛感した次第です。

(1)彼の的を得た意見に参加者はいたく感銘を受けた。

 「的を得た」は「的を射た」と「当を得た」が交ざった誤用とされていますが、最近では許容する考え方もあります。「的を射る」は「物事の肝心な点を確実にとらえる」(広辞苑)こと。一方、「当を得る」は「道理にかなっている」(同)こと。この例文の内容では「的を射る」がふさわしい気がします。ちなみに「当を得る」の反対語は「当を失する」です。

(正解例)彼の的を射た意見に参加者はいたく感銘を受けた。

(2)あの老舗料亭では、フリーの客は断られる。

 「ふり」は一般的には「振ること」「ふるまい」「それらしくふるまうこと」で、用例としては「知らぬふり」などです。この例文では「(通りすがりで)なじみでないこと」(広辞苑)を指します。産経ハンドブックでも「ふりの客」は「名のある旅館や料亭などに予約や紹介者なしに来ること」としています。英語の「フリー」ではないので注意してください。

(正解例)あの老舗料亭では、ふりの客は断られる。

(3)1回切りの約束で作業を引き受けた。

 「~切り」の形で名詞として使うのは「打ち切り」「買い切り」「読み切り」など。平仮名の「きり」は副助詞として使われるもので、「それが最後で、後に続くはずの行為・作用が生じないこと」(広辞苑)などを表します。用例として「つきっきり」「二人きり」などがあります。

(正解例)1回きりの約束で作業を引き受けた。

(4)担当者からは、そんな話は聞いた事がない。

 「事(こと)」は主に具体的な事柄を表す場合に使い、実質名詞。例としては「事の起こり」「考え事」「物事」「事足りる」などが挙げられます。「こと」は主に抽象的な内容を表現する場合に使う形式名詞。「行くこともある」「そのことは~」「読むこと」というように使います。例文は、連体形の後ろについて名詞化したものなので「こと」を使います。

(正解例)担当者からは、そんな話は聞いたことがない。

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