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【法廷から】産後鬱で生後3か月の長女を殺害した母親に猶予判決 「どの家庭でも起こりうる」

長岡市女性職員の長女殺害事件の判決公判=2月19日、新潟地裁(池田証志撮影)
長岡市女性職員の長女殺害事件の判決公判=2月19日、新潟地裁(池田証志撮影)

 新潟県長岡市で生後3カ月の長女を自宅の2階階段から落とし殺害したとして、殺人罪に問われた母親(32)の裁判員裁判で、新潟地裁は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。地裁は母親が重度の産後鬱(うつ)だったと認定。公判では、周囲から援助を受けながらも徐々に病状を悪化させ、わが子に手をかけるまでの経緯がつまびらかにされた。専門家は「どの家庭でも起こりうる」と産後鬱の危険性を指摘する。(池田証志)

夜泣き、夫の異動

 公判によると、母親は県立高校をへて新潟大を卒業後、長岡市役所に就職した。まじめで明るい性格。同じ市職員の夫と当時3歳の長男、長女の4人で、市郊外の閑静な住宅街の一戸建てに住んでいた。

 長女が生まれたのは昨年2月。「健康に生まれてくれてよかった」と喜んだが、約1カ月後から夜泣きや授乳で睡眠時間が減った。長女の授乳は平均2時間に1回のペース。「最初はこま切れで眠れていたが、だんだん眠れなくなった」。食欲も衰えた。

 4月、定時に帰宅していた夫が多忙な部署へ異動になり、帰宅が遅くなった。夫も近所に住む義母も育児や家事を手伝ってくれたが「いろんなことがのしかかってきて、頭がいっぱいになった」。

 長女の1カ月検診で助産師に不眠を訴えたものの、子育て支援センターには相談しなかった。祖父の介護をしていた実母に負担をかけたくなく、実家にも頼らなかった。

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