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【日本語メモ】「逃走」と「逃亡」

 「日産自動車前会長のゴーンさんが日本からいなくなりましたね」

 「レバノンに逃亡しました」

 「協力者や逃走資金も用意して、以前から計画していたようですね」

 「記事の中で、ゴーンさんは『逃亡』で、資金は『逃走』を使っていました。何が違うのでしょうか」

 「逃亡資金でも逃走資金でも間違いではなく、書いた人の感覚によるところもあると思います」

 「でも『逃走』と『逃亡』では違うイメージもあります」

 「『逃走』は文字通り、走って逃げるので、距離は比較的短い気がします。自転車や自動車の場合もありますが、たとえば事件現場から駅へは逃走。一方、海外へは『逃亡』といった感じです。『亡』には『別の場所に逃げて姿を隠す』の意味があり、『うせる』とも読みます」

 「『海外に逃走』は違和感がありますね」

 「『逃亡』には長期間逃げ回るイメージもあります。『逃亡生活』とか『逃亡計画』とか」

 「動物園からサルが逃げるときなどは『逃走』でしょうね」

 「カゴから鳥が逃げるのはなんと言えばいいでしょう」

 「…飛んで逃げるので、『逃走』は変な気がします」

 「うまい熟語がないので、『逃げた』としか表現できません」

 「十二支で『逃走』しない動物は何でしょう」

 「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥なので…」

 「飛んで移動するので辰。あとは羽で飛ぶ鳥(酉)。鳥でもニワトリやペンギンは飛ばずに『逃走』します」

 「ややこしくなってきましたね」

 「ヘビ(巳)が逃走したというのがたまにニュースになりますが、これもちょっと違和感があります。足がないので、走っては逃げません。はって逃げます」

 「2月は日数が少ないので、昔から『2月は逃げる』といいます」

 「こんな無駄話をしている場合ではありませんね。仕事に戻りましょう」 (ま)

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