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死への虐待、4歳児最後の願い「ママ、お茶が飲みたい」

 「しばいて。これがウチのやり方や」。これまで以上に強い態度で子供への暴行を促すようになった被告。Aらも、自宅に住まわせてもらっているという負い目があり、次第に暴力に及ぶようになった。

 拳で腹や頭を殴る、かみつく、携帯電話を顔に振り下ろす。Aらによる暴行は次第にエスカレート。被告は「父親になるんやろ。甘やかすな」などとあおった。

 さらに被告は暴行後、アザだらけの子供たちの写真を撮影。《こんなふうになってる笑》。こんなメッセージを付けて、LINEで知人に送信していた。

 そして、12月24日の夜を迎えた。

 風呂上がりに体を拭いていなかったり、寝かけたりしたことを口実に、AやBから何度も腹を殴られた歩夢ちゃん。何度も吐き、ぐったりとした状態で小さな声を上げた。

 「ママ、気持ちが悪い」

 「お茶が飲みたい」

 明らかに異常な状態だった。それでも被告らは「大丈夫」と判断し、お茶は飲ませたものの、救急車を呼んだり病院に運んだりすることなく放置。25日未明、冷たくなっていることに気付いた。

「早く病院にかかっていれば助かった」

 被告の公判は、AやBとの間に暴行の共謀があったかどうかが争点。検察側と弁護側の双方が主張をぶつけた。

 「Aたちの暴力のきっかけをつくり、助長させたのは被告自身。言うことを聞かせるためという動機も身勝手極まりなく、責任は相応に重い」と検察側。被告にAらを上回る懲役13年を求刑した。

 一方、被告は「けがをするほどの暴力をしてほしいとは思っていなかった」とし、Aらが怖くて止められなかったと主張。無罪を訴えた。LINEを知人に送った心境などは「よく覚えていない」と繰り返した。

 2月12日の判決公判で、大阪地裁は懲役9年を言い渡した。大寄淳裁判長は「被告の『しばいて』などの言動がAらの暴行のきっかけとなり助長もさせた」と共謀を認定。被告自身の暴力が致命傷につながったとは評価できないとしつつも、LINEのやりとりなどを挙げて「傷ついた子供を助けることなく、むしろ笑いものにする態度で暴力を容認し続け、死という結果を招いた」と厳しく非難した。

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