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【国際情勢分析】茂木外相演説への疑問 権威主義国家に立ち向かう道は

現状変更をいとわない国々

 茂木氏が目指す「法が支配する世界」も、現実には力による支えがあって成立する。外交演説では「紛争は平和的に解決すべきことについて、国際世論を喚起し、共有していく」と語っていたが、それで実現できるのか、劉氏の話を聞いてしまった後では疑問だ。

 茂木氏と前後し、昨年11月にはポンぺオ米国務長官が、同12月には中国の王毅外相がそれぞれ外交演説を行った。対立する米中の外交目標は異なる。ただ、どちらも目標達成には先端技術のイノベーション(刷新)がもたらす経済力や軍事力といった「力」が欠かせないという認識が前提となっている。

 冷戦終結から30年。ルールに基づく自由な国際秩序を支えてきた米国は、「世界の警察官」であることを止め、自国の力を蓄えることを「第一」に行動している。2020年代の幕が開けた今、日本は同盟国・米国の助けを得ながら、しかし主体的に、自らの権益を拡大するためには力による現状変更すらいとわない権威主義国家と向き合わなければならない。

 ルールに基づく国際秩序を支える力を、日本としてどう担保していくのか。次の外交演説では、茂木氏の考えを詳しく聞いてみたい。「最も変化に対応できるものが生き残る」の意味は、権威主義国家が支配する世界を受け入れる-ではないはずだ。

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