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【国際情勢分析】茂木外相演説への疑問 権威主義国家に立ち向かう道は

東京都内で講演する茂木敏充外相=昨年12月2日
東京都内で講演する茂木敏充外相=昨年12月2日

 「生き残るのは最も強いものでも、最も大きいものでもない。最も変化に対応できるものだ」。昨年12月、就任後初となる外交演説で、茂木敏充外相は進化論で知られる学者、ダーウィンの言葉を引いた。先の大戦後の国際秩序を支えた米国が対外的な関与を弱め、中国やロシア、イランといった権威主義国家が現状打破を目指す変化の時代に、日本が自由で公正なルールに基づく国際秩序づくりを主導するという。(外信部 平田雄介)

「ルール作り主導する」宣言

 理想を語る演説だった。

 茂木氏が登壇したのは政策シンクタンクの日本国際問題研究所が開いたシンポジウム「東京ダイアローグ」。世界中の有力シンクタンクから招待された識者を前に、茂木氏は「世界のパワーバランスの変化が加速化・複雑化するとともに既存の秩序をめぐる不確実性が増大」しているとの現状認識を示した。

 その上で、現在の国際ルールを「守り深化させていく」ほか、デジタル分野など「新たな経済活動にも対応できる21世紀型のルールづくりを主導する」と宣言。長期安定政権の下で高まった「日本の存在感・発信力」に立脚し、「『力ではなく法が支配する世界』の深化に取り組む」のだという。

中国学者の不敵な笑み

 数時間後、シンポジウムで出席者の視線を一身に集めていたのは、「むき出しの力」が世界の行方を左右する現実を図らずも語った中国国防大の劉明福(りゅう・めいふく)教授だった。

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