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【痛みを知る】脊髄損傷→感覚麻痺→神経の誤作動→不可思議な痛み 森本昌宏

 さて、恒久的な障害を残した場合に、数週間~数カ月後に、感覚が麻痺している部位に痛みを生じることがある。触ってもつねっても分からないのに痛いといった不可思議な痛みが起こるのである。この痛みは「脳卒中後痛」と同様に、“求心路遮断痛”としてのメカニズムによって発生する。つまり感覚を脳へと伝える神経の経路が損傷されると、その再構築の過程で神経の過剰活動が起きて、痛みを引き起こすのである。

 私は、この痛みに対して“脊髄刺激療法”(脊髄の背側に存在する空間に電極を挿入して通電する)を多く行ってきたが、その経験からは、脊髄機能の一部が残されている“不完全損傷”では、これにより良好な効果を得る可能性が高いと考えている。

     ◇ 

 【プロフィル】森本昌宏(もりもと・まさひろ) 大阪なんばクリニック本部長。平成元年、大阪医科大学大学院修了。同大講師などを経て、22年から近畿大学医学部麻酔科教授。31年4月から現職。医学博士。日本ペインクリニック学会名誉会員。

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