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【痛みを知る】灼けるよう…カウザルギーと呼ばれた痛み 森本昌宏

徐々に広がる痛みの範囲

 発症後の時期によって症状は異なるが、特徴的な痛みに加えて、“アロディニア”(通常は痛みとは感じない刺激で痛みが生じる)、痛覚過敏、さらには皮膚温の変化、腫れ、皮膚や爪の痩せ、発毛の変化(初期には多毛)と多彩である。レントゲンで骨の痩せをみることもある。発症初期には局所の痛み以外に明らかな異常がないことから、「大げさに痛みを訴えている」と相手にされないこともあるようだが、徐々に痛みの範囲が広がり、関節が固まることによって日常生活動作が困難になってしまう。さらには反対側の四肢にまで痛みが及ぶ(“鏡像現象”)ことだってあるのだ。

 治療は、神経ブロック療法と投薬(三環系抗うつ薬や抗てんかん薬、プレガバリン)が中心となる。私は、脊髄電気刺激療法を積極的に行ってきたが、発症後の期間が短ければ短いほど、通電によって血流を改善し、痛みを押さえ込むことが可能と考えている。

 【プロフィル】森本昌宏(もりもと・まさひろ)大阪なんばクリニック本部長。平成元年、大阪医科大学大学院修了。同大講師などを経て、22年から近畿大学医学部麻酔科教授。31年4月から現職。医学博士。日本ペインクリニック学会名誉会員。

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