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【日本語メモ】どちらも負けず劣らず魅力的

 私たちがふだん使っている言い回しの中には、似たような言葉と混同して実は意味が通らないものを知らないうちに受け入れてしまっているというものがあります。

(1)A氏はB氏に負けずとも劣らない博識ぶりをみせた。

 例文は「勝るとも劣らない」と「負けず劣らず」を混同したと思われます。実際に校閲部が直したケースです。よくみると、同じ意味の語句が重なっているだけです。「勝るとも劣らない」は「勝っている所はあるが負けている所はない」、「負けず劣らず」は「互いに優劣がなく互角」。記事の内容では、A氏とB氏は互角以上よりは同格であるくらいの印象だったので、「負けず劣らず」と直しました。

(正解例)A氏はB氏に負けず劣らず博識ぶりをみせた。

(2)市長選を前に選挙人名簿を編成した。

 「編成」は「個々のものを集めて組織のあるまとまったものにすること」(大辞林)。「学級編成」「予算編成」「8両編成の電車」など一般的によく使われるのは「編成」です。一方、「編製」は「一覧することができるように形式を整えて名簿などを作成すること」(同)。「編製」は戸籍、選挙人名簿など用途が限定されます。

(正解例)市長選を前に選挙人名簿を編製した。

(3)リニアモーターカーには超伝導技術が使われている。

 「超電導」は「ある種の金属または合金の温度を下げてゆくと、~電気抵抗がゼロになる現象」(大辞林)。リニアモーターカーにはこの現象を利用した「超電導磁石」が使われています。学術用語では「超伝導」ですが、日本工業規格(JIS)では「超電導」。産経ハンドブックでは特別な場合を除き、「超電導」と表記すると定めています。

(正解例)リニアモーターカーには超電導技術が使われている。

(4)論争のオクターブが上がる。

 「オクターブ」は「全音階上の任意の音から数えて八番目にあたる音」(大辞林)。またはその音程の開きを指します。「オクターブが上がる」は興奮して、夢中になり声の調子が高くなること。論争の盛り上がりを表現する場合は「ボルテージ」を使います。「電圧」のほかに、「興奮度」や「気持ちの高まり具合」という意味もあります。

(正解例)論争のボルテージが上がる。

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