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【志らくに読ませたい らく兵の浮世日記】初の『寅さん』映画館鑑賞 令和の時代も生きていた 

らく兵
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 映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』を見てきた。

 令和元年の暮れから公開されている、寅さんの記念すべき50作目だ。この作品には師匠の立川志らくが出演している。師匠は『男はつらいよ』のシリーズ全48作の見どころ、マドンナ、名シーンを一挙に語る「寅さんひとり語り」という特殊技能を持っている。寅さん博士の異名を持つ落語家だ。

 この第50作のオープニング主題歌は、なんとあの桑田佳祐が歌っている。歌謡界の大御所の声に乗って、浮かんでは消えるキャスト名。師匠は試写を見たとき、その憧れ続けた映画に自分の名前が刻まれているだけで、もう何もいらないと感じたそうだ。

 なにはともあれ、そのオープニングを見なければと映画館に行ってみた。前から2列目の席。大画面。桑田佳祐。江戸川の土手。次々に浮かんでくる役者たちの名前。それらをあっちこっちと目で追っているうちに、危うく師匠の名前を見逃すところだった。あぶないあぶない。

 考えてみると、寅さんを劇場のスクリーンで見るのは初めてだ。渥美清が亡くなったあとの平成9年に第49作『寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』でシリーズが完結。私がこの映画を追いかけ出したのは、そのずいぶんあとだ。入門してから、師匠の影響で順番に見ていったのはすべてDVD。50作目にしてやっと映画館で見たことになる。

 私の父親は寅さんが好きで、お盆や正月になると必ず映画館に足を運んで『男はつらいよ』を見ていた。昭和から平成にかけて、この映画は多くの日本人にとって、下町の人情と恋と旅情を書き留めた、暑中見舞いであり年賀状だったのだろう。遅ればせながら、令和の時代になって初めてそのお年賀を受けとることができた。

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