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【通崎好みつれづれ】木琴とマリンバ

木琴を演奏する朝吹英一氏=昭和2年頃
木琴を演奏する朝吹英一氏=昭和2年頃
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 令和2年をもって「日本木琴協会」が、「日本マリンバ協会」に改称された。

 そんな協会があること自体が初耳、という方がほとんどだろう。そもそも、木琴(シロフォン)とマリンバはどう違うか。

 木琴はルネサンスの頃からヨーロッパに存在した。マリンバは、三角貿易の時代にアフリカから中南米にもたらされたといわれる。双方、1900年代初頭北米に至り、民族色を省いて製品化されたことで、似たもの同士となる。

 木琴は明るく軽やかな、マリンバは残響が長く柔らかな音色が特徴。鍵盤はともにホンジュラス産ローズウッドが最高級とされ、鍵盤の裏面の削り方によって音色が変わる。歴史も音色も別の楽器なのだが、日本ではおもちゃも含め「木製鍵盤打楽器」の総称を「木琴」と呼ぶので、区別しづらいという事情もある。

 さて同協会は、昭和25年、木琴奏者、作・編曲家の朝吹英一(あさぶき・えいいち)によって「東京木琴クラブ」として発足。7年後より「日本木琴協会」として活動してきた、プロの奏者・指導者、そして愛好家の集まりである。現在会員数は1374名、通しの会員番号は10321番に達する。

 創始者、明治42年生まれの朝吹英一は大正時代、アメリカ製のレコードで聴いた木琴の音色に魅せられ、演奏を始めた。学校教育にも取り入れられ、日本でさかんに木琴が演奏され始めた昭和25年、アメリカの宣教師「ラクーア音楽伝道団」が来日。マリンバの演奏とともに全国で布教活動を行ったことをきっかけに、マリンバが広く紹介され、朝吹自身もマリンバを演奏するようになった。

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